タカラヅカとご贔屓と私

いつも心に黒燕尾

『明日海りお 1st Concert -ASUMIC LAB-』感想

待ちに待った退団後初のソロコンサートだ〜!
色んな役として出会える明日海りお様ももちろん大好きですけど、役を通さない明日海りお様自身もめっちゃくちゃ好きなので、コンサートをずっと楽しみにしてました。
構成も演出も曲目もお衣装も振付もとってもよくて、ときめいたり癒されたりテンションぶちあがったりうるうるしたり、そして最終的にはめちゃくちゃに惚れ直して毎度会場を後にしました。という記録です!長いです!

 

・オープニング

ステージ中央の床面に映し出された光の粒子が円を描き、中央のスクリーンへキラキラ昇っていって集合してひとりの人物のシルエットに。
それが弾けると、ソフト帽をかぶった明日海りお様のめちゃかっこよ映像が流れ出して一気にときめき急上昇〜!
音楽にあわせてライトの中を自在に歩き、ひとつひとつのポージングも、ハットの縁をなぞる指先も美しく…特に黄色の照明でジャケットの前を片側開いてるポーズのやつが好きです。
明日海りお×ソフト帽は鉄板ですので、ぜひこのオープニング映像、Blu-rayの特典映像に入れていただきたいな〜!

 

・THIS IS ME

セットの奥に映像ラストと同じポーズの明日海りお様が。そのまま逆光を背負っての歌い出しから、満を持してサビの「♪THIS IS ME〜」でライトを浴びて前へ出てくるお姿がめちゃくちゃかっこいいし、思いっきり拍手させてくれる演出も嬉しい〜!!THIS IS 明日海りお〜!!
いやでもほんとに、宝塚歌劇団でトップスターを5年半務めて、退団して今度は女優として約2年挑戦の日々を送ってきて、色んなことが変化したこのタイミングで開催する退団後初のソロコンサートの一曲目でファンの前で「これが私だ」って歌うのかっこよすぎません??
どんな想いを持って、役じゃなく「明日海りお」として立つコンサートに臨んで下さってるのかがすごく伝わってくる、最高の一曲目だな…と初っ端からエモくなってしまいました。

 

・VALENTY

からのブチ上げVALENTY!!在団時の『恋スルARENA』でも(当時は)女装して歌ってくれた一曲!!また聴けて嬉しいし、ダンサーさんを従えてバキバキに踊る姿が超かっこいいし、ほんとに最高〜!!間奏のとこ、食い入るように見ちゃいます。
とにかくかっこよすぎて、特に「♪ここで戦って」の力強さとかやばくなかったです?どっかの革命軍が蜂起しちゃうかと…私も明日海りお様に言われたら鍬を手に立ち上がる民衆の女になっちゃう!ここで戦っちゃう!!

このコンサートは『ASUMIC LAB=研究室』と銘打たれていて、「明日海りお」を構築している四つの世界観を掘り進めていくような構成なのですが、最初は「クール」セクションということでお衣装はマニッシュな黒のパンツスーツでした。
シルバーの流れるような模様がトート閣下ぽくて、あと胸元のV字が結構深めでドキッとしました。
そしてマニッシュなスーツに髪型はメッシュ入りのロングヘアーの一つ結び(髪飾りはお衣装と揃いのシルバー模様)というこのバランス感覚が!ここでショートヘアにしないところがすごく好きです!

 

・MC

ここは今回のコンサートのコンセプトと、クールセクションであること、MC後に歌う曲についての紹介が必須項目だったぽいです。各回で印象に残ったコメントを、細かいところは正確じゃないかもですが、覚えている限りで書き留めておきます!

神戸1回目:「BoAちゃんの曲は宝塚時代に横浜のコンサートでも歌って、その時は男子を引き連れて…正確な男子ではないんですが」(瀬戸かずや様と水美舞斗様を引き連れてました)
「もう1曲(ジョバイロ)は花組さんのショーで使われてて、これは私が歌いたかったやつ!と銀橋に足をかけかけた曲です」

神戸2回目:「このセクションはクールにマニッシュに、皆さんが1番耐性のある分野から…」(優しい…)

神戸3回目:「私これ(クールセクションスタイル)既視感あるな~と思ってたんですけど、分かったんです。『コントが始まる』というドラマに出させていただいて、恩田光代っていう役で、ファミレスの店長だけど雀荘に通っている、その彼女がこういう髪型で黒のライダースを着てたので…恩田光代がステージアップしてるっていう、光代みを感じながらやっております」

静岡:「この市民文化会館、本当に懐かしくて、ピアノの発表会は中ホールだったんですけど、バレエの発表会はまさにここで、楽屋もこの鏡の前でゴザをひいてお化粧したなとか、この袖でチュチュを1枚2枚~って数えたな、とか」
静岡県内からきたよ~って方?(客席ペンライト多数)静岡県外からきたよ~って方?(客席ペンライト多数)どっちも振ってる方いません??」

東京千秋楽:「(国際フォーラムの広さに)5,000人くらい来てくださってるんですか?…分からないですよね。」
「今日はカメラが11台、実物よりもかっこよく美しく撮ってくださる方が集まってるとお聞きしてます、安心ですね~」
「奥の方の皆さんも大丈夫です!…私目が悪いのであれなんですけど、声とバンドの音はきっちり届けます!」
「(ジョバイロについて)花組の皆さんはかっこよくやってましたけど、私はちょっと「ジョ」を足して…女と書いて「ジョ」を足して、みりおちゃんかっこいいわと思ってもらえるようにがんばります」

 

ジョバイロ

男性ダンサー2名を従えての激しいダンスがめっちゃくちゃかっこよくて〜!
「♪この胸貫く刃の代わりか」で人差し指を男性ダンサーさんにゆっくりと降ろすフリとか大好きです。貫かれる体験できるなら5万ぐらいポンと払っちゃいそうだな…。
そんで「♪物語を少し」で三井先生のあごをすげなく指先で払うのも最高ですけど、今回の振付は三井先生なわけで…先生ご自分でこのフリを…?気が合うな…。
三井先生の今回の振り付け、全体的に腕や手を細かく使うフリが多くて、ポイントでのポージングの美しさ・手の使い方の綺麗さで他の追随を許さない(主観)みりお様に合っててとても素敵でした!
あ、あと上着の後ろがヒラヒラ長くて四つに分かれてて、ターンの時にフワッと指先で広げるお衣装の魅せ方も相変わらず天才的でしたね!

 

・ギラギラ

こういうダークで毒っ気のある歌を歌う明日海りお様もかなりいいんですよね〜!
さすがこじらせ系をやらせたら右にでるものはいないと(私に)言われているだけあるというか…鬱屈としたところは厭世的で美しく、爆発するところは激情に圧倒されて…。
サビの「ギラギラ」「メラメラ」の強さもですけど、「♪1mgの〜」も神戸公演ラストとかは舌巻きも強めですごくかっこよかったな〜!
こういうみりお様も大好き勢としてはこの曲を薦めてくださったマネージャーさんに感謝しかありません!ありがとうございます!!

 

・インタールード

興奮状態の客席を優しく落ち着かせてくれるヴァイオリンソロで始まる場面。
水の底のような照明とヴァイオリンの音色に聞き入っていると、ピアノが入ってきてステージ上部に女性ダンサーさんがひとりセリ上がってきて…
天上から降り注ぐ光に手を伸ばす、白いシンプルなベアドレスでのダンスが幻想的で、ひとつの物語のような素敵な場面でした。

 

・Hello,my friend

透かし模様の銀色の月、金色の太陽のセットを背に、ひらひらした濃いめのくすみピンクのドレスで登場したみりお様。
ふわふわの巻き毛を後ろに足してるのかわいい〜!えっドレス膝上丈!?あっ同系色のタイツ履いてはる…!と初回はかわいすぎるいでたちに夢中になりすぎて歌がちゃんと聴けなかったんですけど、柔らかな声質がしっくりくるバラード、すごく素敵でした。いやこんなかわいい女性に恋されて振り向かない男性がいるだろうか…?というのは置いときますが…。
後奏で月(の前のセット)に腰かけて左右に小さく揺れてらしたんですけど、どこのプリンセスかと…。先ほどVALENTYで革命軍を蜂起させていた方と同一人物ですか…?

 

・STAYIN' ALIVE

この曲、天海祐希様の主演ドラマ『トップナイフ』主題歌で天海祐希様も踊ってらしたやつだ〜!チーム研音!!
イントロに合わせてパッと立ち上がったみりお様、女性ダンサーさんを従えてタイトミニドレスもなんのそのの軽やかな踊りっぷりで!思えば完全ドレススタイルのみりお様のダンス、初めてですかね…?すっごくかわいかった〜!
キュートかつコケティッシュで、キュッとあがった口角とか細くて丸い肩を揺らす振りつけとか、可愛い女っぷりを振りまかれてメロメロになってしまいました!手玉に取られたいな〜!

 

・タッチ

メドレーでタッチ!突然の懐メロ!
「♪星屑ロンリネス♡」でちょっと前に上半身を乗り出すようにして指先で星マークを空中に描く振り付けがとってもかわいい!
「♪あと何回過ぎたら」で両腕を前にきゅっと怖がりポーズするのもすっごくかわいい!
そんなかわいいみりお様にすがりつく女性ダンサーさんを「♪落ちた涙も見ないフリ」と「♪そっと悲しみにこんにちは」でフッちゃうみりお様。どういう演出?と思われる方もいるかもですが(いないかもですが)、私は手玉に取られたい願望が即叶えられて大変嬉しかったです!

 

・MC

ここはフェミニンセクションについてと、あとペンライトやTシャツのグッズ購入についてのお話がメインだったみたいです。

神戸1回目:「このお衣装は有村先生が作ってくださって…どんなのがいい?って聞かれたんですけど、もう先生にお任せしますと…この色とこの色は嫌です、好きな色は腐ったブルーとかくすんだピンクとか…とお伝えして、このくすんだピンクのを作っていただきました」
「11/22が彼の…おこげの誕生日で、11/23が母の誕生日、なので11/24(退団日)を忘れかけてたんですけど、退団同期のLINEで生存確認などして…。なのでここでは退団して2年間で学んだ『かわいい』を頑張ってやってます!」

神戸2回目:「皆さん優しいですね、(ペンライトを)ピンクのライトに…あっいいんです変えなくて、好きになさってください。…あっ買ってない方もいいんです!…Tシャツとかも買っていただいて…あっ買ってない方もいいんです、お召し物は自由です!」

神戸3回目:「くすみピンクのひらひらで…フェミニンな…女性らしい感じを…いかがでしょうか…」(クールセクションの時との自信の差がすごい)
「タッチは母がカラオケで1番に歌うんですけど、同期の親友もタッチを1番初めに歌うので、真似しました」

静岡:「全然関係ない話をするんですけど、次に机の上にアルバムがあるんです。それにふるさとの写真がいっぱい貼ってあるんですけど、静岡の写真があって…どこの写真かっていうのは次(のMCで)話します。貼ってるんだな~と思って見てください、でも写真だけじゃなくて私も良ければ見てください」

東京千秋楽:「(Tシャツとか)あれの向こうの人も着てくれてたりして」(スマホ?パソコン?と選択肢が色々あるライブ配信のデバイスを「あれ」でくくるザックリ感がかわいいです)

 

・月光

フェミニン前半のペンライトはみりお様の「ピンクにしてくださって」発言もあって後ろの日程の会場ではかなりピンクだったんですけど、この「月光」はステージ上の照明にあわせた青青派、月の光をイメージした白派、月の色をイメージして黄色に見立てた緑派に分かれてる感じでした。
そしてこういう独特の世界観のある曲、みりお様の表現力を堪能できてすごくいいですね…!ヴァイオリンメインの伴奏に、インタールードの女性ダンサーさんが再登場されて、なにかの舞台の一場面を見ているようで…。
後奏で暗転していって客席からはほとんど表情が見えなくなるなかでも、最後まで哀しみをたたえた眼差しでいらっしゃったのがすごく印象的でした。

 

・いのちの歌

椅子に座り、丸い小さなテーブルに置かれたアルバムをめくりながらの歌唱。優しいお姉さんのお歌とスクリーンの素朴なイラスト、溢れ出る「みんなのうた」感…!
優しい歌はショーアップが難しいし、演出的には地味になってしまいがちですが…
周りにいる人々への感謝や、大切な仲間への温かい気持ち、日々のささやかな幸せを愛しく思うこと。『ハンナのお花屋さん』の「Happiness」もそうですが、明日海りお様の人柄の温かさを感じられて大好きですし、間違いなく魅力のひとつだと思うので、これからもこういう優しい歌も歌っていただきたいなぁと思います。

 

・長い間

イントロではKiroroだ〜懐かし〜ぐらいの気持ちだったのに、聴き入ってるうちに胸がギュッとなってしまいました。
最初のAメロが結婚を待たせている男性側、サビが待っている女性側、というのは割と有名かもですが、特にサビの切なさが…私は「まさかね」は「そんなこと(彼の負担になってしまいそうで)言えない」だと解釈してるので、絶対幸せになってくれ〜!という気持ちに…。
でもアニメーションでは「忙しいお母さんと子ども」が主題っぽかったですね!あんまりちゃんと見てなかったですけど…なぜなら「切なさ」を歌うみりお様には問答無用で釘付けになってしまうので…!

 

・アイノカタチ

アニメーションでは引き続き家族の物語が展開されていましたし、『義母と娘のブルース』の主題歌でしたし、そういう曲であることは分かっているんですけど…。
この曲だけ椅子から立って、客席へ向けて正面から歌って下さったので、歌の世界とは別に、明日海りお様からファンへの愛を感じてめちゃくちゃ泣いてしまいました。

退団会見で「ファンの方には舞台でしかお返しができない」と仰っていた、ある意味で不器用なみりお様が、この曲にのせてファンへの感謝を歌ってくださっているように感じて、最後の「♪ああ ありがとう」がすごく胸に沁みてしまって…ほんと勝手な思い込みなんですけど…もうこちらこそずっと大好きなので…という気持ちになりました。

 

・インタールード

サックスの音色とボーカル高橋あず美さんの歌声がしんみりした客席に寄り添いつつ、少しずつ気分をあげてくれるインタールード。
ここはビルボードライブか?となるオシャンなジャズでかっこよかったな〜!
高橋さんの歌声ってただ上手いだけじゃなくて、すごく雰囲気があって素敵だなぁと思って調べてみたところ、映画キャッツの吹き替え版グリザベラをやってらしたんですね!すごい方だ~!

 

・Desire-情熱-

無数の緑のレーザーライト!スタンドマイク!ド派手なディスコアレンジのdesire、めっちゃアツかったです!!
「エッジ」セクションにふさわしく、赤のジャケット&ワイドパンツな明日海りお様も超素敵で!スーツだけど素材がベロアで女性的なのがマニッシュとは違うところで、右側にオーロラに光るパーツ、左側には縦にラメラインがあって…さすが有村先生…エッジとは何かを教えてくれますね…!ちなみに髪飾りもおそろのオーロラパーツでした!
この曲は照明がとにかく派手でかっこよくて、「♪なんてね」で顔を背けるとこの切り替わりとかすごく決まってましたね。
「♪恋もdance,dance〜」の本家を彷彿とさせる振りとか、サビの「♪Burning love〜」のかっこよさとか…エッジのきいたみりお様もほんと素敵だったな〜!

 

・プレイバック part2

明菜ちゃんからの百恵ちゃん!オンラインファンミでも歌ってらっしゃったので十八番なのでしょうか。今回はサックスが存在感のあるアレンジ&男性ダンサーさんを引き連れてのダンスもあってよりかっこいい女度高めでした!
「♪play back play back」で左右から照明があたるコントラストや、無音からの「♪馬鹿にしないでよ」のパンチのきいたかっこよさとか、たまらなかったな〜!
そしてパンツスーツのポケットに手を突っ込みながらクールな表情で前に出てこられたりすると無条件にときめき倒してしまうので、ひと声かけていただけませんかという気持ちに…ほんとに先ほどひらひらドレスで月のセットの前で微笑んでたプリンセスですか…?

 

・MC

神戸2回目:「このチンピラ風のスーツで、もう何曲かお聞きいただきたいと思います」
「イヤモニしてると水槽の中にいるみたいで、…入ったことはないんですけど。舞浜の時にせりあがってきて、(拍手も歓声も聞こえなくて)お客様いない?ってなりました。なので拍手とか、盛りめでお願いします」

神戸3回目:「(エッジセクションでは)大人っぽく…。大人っぽいってなんでしょうね…?もう大人ですし…大人っぽいって言われると、ん?ってなっちゃうこともあって…あんまり大人っぽいねって言われることはなかったんですけど。なので年下の子に大人っぽいねっていうのは微妙な褒め言葉なのかなって思ったりもして…。すみませんどうでもいいですね、どうでもいい話ばっかりしちゃう」(かわいい…)

静岡:「アルバム、せんげんさん(浅間神社)の写真が貼ってあって。学生時代写生で行って、放置されるんですけど、私は絵が苦手だったので時間かけても一緒だなと思って、(神社の前の)お菓子屋さん、大福屋さんだったかな?で自分の分だけ買って、先生に見つからないように食べて、ぼーっとして、最後30分くらいで水色と緑でうすーく、私が見たのはこういうのです、って提出したら、Cダッシュぐらいの評価でした。学生の方は真似しないでください」

東京最終日:「あと2曲私が歌います。りょうちゃんまだかな~とお待ちの珠城りょうファンの方、次ですので!」

 

・楓

スピッツの名曲、名曲だと知ってましたけどこんなに名曲でしたっけ…?と改めて思わせてくれる明日海りおマジック。
歌劇団時代のCDでは「チェリー」、横アリでも「空も飛べるはず」を歌ってらしたので、スピッツもお好きなのかな。もっと歌って欲しいな、できれば「渚」をお願いします!
どこまでも伸びていくようななめらかで優しい声が心地よくて、同時に「喪失」を感じさせる歌詞のほろ苦さもあって…明日海りお×スピッツ、すごく良かったです…。

 

銀の龍の背に乗って

中島みゆきさんのこちらの曲、恥ずかしながら知らなかったんですけどめちゃくちゃ壮大でドラマチックで素敵ですね!
階段上のセットで女性ダンサーさんが繰り広げる争いのような、もがき生きる人々のようなダンスも雄弁で…。
「翼」や「羅針盤」、「銀の龍」、「命の砂漠」といった言葉も相まって、なんか古代中国の歴史ファンタジー映画の主題歌みたいだな…明日海りお様は語り部かつ時々現れて主人公を導く謎の人物で…漢服ぜったい似合うだろうな…と私の妄想が翼にかわっているうちにはけてしまわれるので寂しいです、でもギターソロもかっこいいです!

 

・シャルム!

長めのギターソロでお着替え時間を稼いでいただき、余韻に浸っているところにあのメロディー、「♪パリの街の下広がる世界~」が!
わざわざスクリーンで赤い緞帳をあげていただき、お気遣い痛み入ります~!そして登場されるシャルム様〜〜〜!約2年ぶりのシャルム様だ〜〜〜!!
みりお様にも伝わってたみたいですが、客席が熱を帯びる感じというか、全員心がワーッてなってるのが分かるんですよね。
ゆるめですけど当時の振り付けもやって下さって…腕をフワッと客席へかけられるだけで銀橋が見えるし、がなりも回を増すごとに雄々しくて、そしてギラギラの三白眼〜〜〜!!ありがとうございます!!

 

・MC

神戸1回目:「今回、持ち歌がこの曲(シャルム!)しかないんですけど、皆さんも(この曲は)落ち着いて見て下さる感じがしますね」

神戸2回目:「(シャルム!について当時と)なんか違いますか?…どうともいえない感じですか?やっぱり毎日、男の声を出さないじゃないですか。…出してるか?普段の話し声も少しずつ高くなってるのかなって…一緒に日常過ごしてないから分からないですよね」
「幅のある歌を歌えるように、日々研究、あっ!ラボしています(ドヤ顔)。なので嫌いにならないで、見守っていただければと思います」

神戸3回目:「(シャルム!で)皆さんのワクワクがちゃんと、水槽の中にいるみたいでも伝わってきます。こういうコテっとした曲を卒業公演でさせてもらえてうれしかったですね」
あと「(私だけに、は)シシィを見守ってたんですけど」と言いつつジト目でトート顔をするみりお様、あの目つきで「見守ってた」んだ…となんかウケちゃいました。

静岡:「シャルム!が回を重ねるごとに雄々しくなってると、マネージャーさんからご指摘?感想がありまして。OGさんのかっこよさってあるじゃないですか、私も好きだから分かるんですけど、「思い出の曲を一緒に楽しみましょう」みたいな、ちょっと余裕のある…でもアアッて(男役的がなりボイスに)なっちゃう…あんまりアアッてすると次の曲が怖いんですけど」
「今年はいっぱい舞台ができてよかったな、歌わないんですけどポーの一族とか、ポーの一族の曲が聴きたい方は(客席拍手)DVDを見てください」

東京千秋楽:「(MCで話すこと)私なんにも考えてこなかったよ、りょうちゃんが考えてきてくれると思って」
珠城さんとのMC、先輩のさゆみさん全開でめちゃくちゃかわいかったんですけど、上記のコメントがかわいすぎて全部忘れてしまいました!私達は月組育ちで真面目だから面白くない、って嘆き合ってたりした気がします!

 

・私だけに

ペンライトを振りながらこの曲を聴くの、なんな新鮮だったな…。でも本当はシシィを応援するのにずっとこうしたかった気がします。
今まで色んなシシィを拝見してきましたが、みりおシシィの解釈完全一致でした!
傷つきながら自分の小さな魂を必死に掴んで立ちあがろうとする歌い出し、「♪鳥のように解き放たれて」からは理想の未来を思い描いて表情が明るくなって、窓を開けてからは凛として、戦う意思を確かに燃やし始めていて…
たった一曲ながら、芝居を大事にする明日海りお様のシシィに心をガッチリ掴まれてしまいました!いつか全編拝見できますように〜!!

 

・パパどうして

Blu-rayもCDも配信もないマドモ、もう聴けることはないんだと思ってたので本当に嬉しかったです。
でもすごいですよね、さっきまで高らかに決意を歌い上げるシシィだったのに、もうそこには傷心のモーツァルトがいて…最初の「♪音にたわむれて遊ぶ」のワンフレーズがもう涙声で…。
マドモで毎回ボロ泣きしてしまってたんですけど、コンサートでもやっぱり泣いてしまいました。

 

・世界はあなたに笑いかけている

ASUMIC SUPER BANDの紹介タイムを経て「ガーリー」セクションへ突入〜!
コンサートTシャツに赤・紫・緑の3色膝丈ティアードスカート、カラフルな大ぶりアクセサリーをたくさんつけて登場されたみりお様、普段あんまりお見かけしないスタイルで新鮮でした!こういうのもかわいいな〜!なんでも似合うな〜!
そんなポップでキュートなみりお様にニコニコ笑顔で「♪ほら笑って」とか歌われたら、ちょっとした骨折とかならいけそうな気がしちゃいますね!

 

・LA・LA・LA・LOVE SONG

これも十八番の気がする!歌い慣れてる感じがしたので、カラオケでよく歌ってらっしゃるのかな〜。
というか明日海りお様がいるカラオケとは…?それはもうカラオケではなく「会場」では…?
ジャズっぽいリズム感が楽しい曲に明日海りお様の爽やかさが加わって、聴いてると心が軽くなる感じがしますね!私は車を運転しないんですけど、これを聴きながらドライブとかできたらすごく良さそうだな〜!

 

・気分上々↑↑

ダンサーの皆さんの紹介パート、ほんと皆さん個性的でスキルも高くてかっこよすぎる〜!と楽しく見てたらその流れで最後に出てくる明日海りお様。ちょっとゆるっとした振り付けがかわいいです。
そこからダンサーの皆さんと合流してのダンスパートがありまして。
私はみりお様のダンスがめちゃくちゃ好きですけど、みりお様はいわゆるキレッキレのダンスが売りのタイプではないわけで…あれだけのスーパーダンサーさん達に囲まれて踊るの、結構ハードルが高いと思うんですが、そういうのから逃げないというか真っ向勝負するみりお様のストイックさが本当にかっこいいなと思います!
ダンスパートが最高潮に盛り上がって弾けての気分上々↑↑への繋ぎ、めっちゃ楽しかったな〜!立ち上がって踊りたいぐらいでした!!

 

HOTEL PACIFIC

ちょっとクドめの懐メロ歌唱&コミカルでキャッチーな振り付け、なんかクセになっちゃいますね!というかここへきてこれだけ踊りまくるのほんとすごいな、TAIRYOKU∞夢眩ですか??
サビの部分で両腕を胸の前でキュッとして首を横に倒す振りのとこ、倒す時に目をつぶるのがかわいくていいですよね〜。
あと「♪風に燃える陽炎みたい〜」のとこのストップモーションのとことか、「♪TO ME〜」で親指で自分を指してゆっくり下げるやつとか、ほんとに見てて楽しいです!三井先生、こんな振付もされるんですね。
曲終わりで愉快な中腰ポーズのまま「さよなら〜」とハケていかれて、これが本編ラストなんだ!?とあまりのゆるさに笑っちゃったな…かわいかった~

 

・恋を止めないで(アンコール)

もちろんアンコールありますよね〜!とワクワク拍手していたら、先ほどハケていった下手袖からひょこっと明日海りお様が再登場されるわけですが!
タイトなシルエットに大きなフリルがついたアイボリーのドレス、レッドリップに髪はオールバックという、美全開モードで!ベ、ベストドレッサー!!!いやレッドカーペット!!!あまりにも美!!!!
なもんで、さすがにそれまで歓声をギリ飲み込んできた客席もざわついており…
私も明日海りお様の美しさについては7年かけて重々承知していたんですけど、こんなに美しかった!?と本当にびっくりして…今回は5公演拝見したんですけど、5回びっくりしました。毎回予想より美しいってどういうことなん…?
当のみりお様は客席のざわつきに「何かありました?」みたいにキョロキョロしてる回もあったので、「あなたがあまりにもお美しくてざわついています」て書いたウチワ、用意しとけばよかったな…。

美にやられて記憶が曖昧なんですけど、確かここでダンサーさんの紹介があった気がします。毎回ハートをぶつけてくる三井先生とのやり取り、すごくかわいかったな〜。

そしてみりお様の「惚れ直していただけましたでしょうか〜?」に対して客席が大拍手して、「♪恋をとめないで」に突入するくだりが大好きなんですけど、東京最終日で客席の拍手に対して「だろうな!」と言って下さって、通じた〜!と思ってすごく嬉しかったです。ファンは全員ベタ惚れであると自信を持っていていただきたいので!!
授賞式のようなドレススタイルで白いヒールと、とてつもなくエレガントなスタイルでありながらステージを駆け回り、飛び跳ねながら「♪だからどうした お前の気持ちだろ」と男前に歌ってくれるのがめちゃくちゃ素敵で…。
大好きなご贔屓に、惚れ直しました!と拍手で伝えられて、その気持ちそのまま「♪Don't stop my love」でペンライトを振れて、それを受けてはじけるような笑顔で「♪恋をしようよ」って歌ってもらえるなんて、ファンとしてこんなに幸せなことはないな、という幸福感で胸がいっぱいになりました。

 

・ケ・サラ CHE SARA(アンコール)

最後の最後に…!こんなん泣いてしまいますよね…。
退団公演『シャルム!』で歌われた、最後のソロ曲であるケ・サラ。
私にとって花組トップスター・明日海りお様との「お別れの曲」だったケ・サラ、今の明日海りお様が再び歌ってくれたことで「あの頃のかけがえのない思い出の詰まった曲」として新たに受け止めることができました。
あの時は無理です〜と胸を痛くしていた「♪明日を信じて生きよう」も、とても心強くて…これからもずっと歌っていただきたいな…。
そして今回初めてこの曲を聴かれた、退団後からのファンの方々にとっても、初めてのコンサートで聴いた大切な思い出の曲になっていたらいいな、と思います。

 

ケ・サラを歌い終わったみりお様、下手端まで来て深々とお辞儀をされて、次は上手端まできて同じく深々と…端の端まで気持ちを丁寧に届けてくださる姿が優しくて…なんかもう神々しいほど美しかったな…。
最後は中央の階段をのぼり、コンサート開始前と同じ光の粒子が輝くスクリーンが左右に開くと階段が続いていて、のぼっていく明日海りお様の背を最後にスクリーンが閉じていったんですけど…キラキラから生まれキラキラへ帰っていく…最高の終わり方でした…!!

 

振り返ってみれば「クール」「エッジ」「ガーリー」「エレガント」に加え、「フェミニン」も「ナチュラル(MC)」もあったし、最後はもう「女神」じゃない…?と予告以上にたくさんの魅力が次々に押し寄せてきて、とにかくときめきっぱなしの2時間半でした!!
帰り道は毎回、私は本当に素敵な人を好きになったんだな、としみじみ幸せで…感謝しかありません…。
これからもずっとずっと応援したい、この美しい人を支えるファンの一人でありたい、という気持ちでいっぱいです。
そんなわけで本当に最高のコンサートでした!Blu-rayが届くの楽しみだな〜〜〜!!