タカラヅカと私

カスOL 兼 駆け出しのヅカオタ

花組TBS赤坂ACTシアター公演『ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—』第1幕感想

明日海りお様が念願のお花屋さんが出来るならそれだけでオッケーオッケー!というチョロいファンの女Aとして観に行ったけど、思ってたより良かった…!
感動作というには脚本にもう少し深さが欲しい・トップ娘役の出番が少なく恋愛要素薄め・ところどころご都合、という植田景子先生あるあるを除けば、キャストに合った役でそれぞれが好演してたし、余韻は温かくて…明日海りお様中心のハートフル群像劇、という感じでした!
自分でも引くぐらい感想がまとめられなくて、とりあえず第1幕分のあれこれ〜!
 

Opening:A Dream in the Forest

幕が上がるとそこはのどかな森。木の根元で眠る、白いシャツとパンツのクリス@明日海りお様。その周囲を舞い踊るヒラヒラした白いお衣装の妖精のような娘役さん達と、「栗拾いに行きましょう」と楽しげに行き過ぎる親子連れ。あれっ?現代物じゃなくてファンタジーだったかな??と思っちゃうぐらい、植田景子先生らしい幻想的なオープニングでした。
まーーー木の根元で眠る明日海りお様が美しくて!なんのおとぎ話かと!今すぐデンマークの森という森に分け入って、木という木の根元を探し回りたいという衝動に駆られましたね!!

 

S1:Happy Birthday to Chris!

森の場面はクリスの見ていた夢だったようで、さらっと現実へ。
誕生日の3日前に彼女にふられたオーナー兼店長のクリスのために、花屋の従業員たちがお誕生日パーティーを開いてくれています。めっちゃ説明セリフありがとうジェフ@瀬戸かずや様!
ここのハピバ歌、クリスのお誕生日!おめでとう!という舞台上のテンションと、邪馬台国ぶりの明日海りお様!幸せ!ありがとう!という客席のテンションが合わさってド頭から手拍子が入っててアツかったな~!客席のテンションは私の予想ですけど!
歌ラストのクリスを中心に全員で囲んで「ユーアープリンス!」のとこ、「ユーアーエキサイター!」って言いたくなったし、赤いスパンコールが目の前をよぎっていったりしました。あとクリスとジェフが、シャンパンを『恋の代わりにウォッカで身も心もお焦がしあそばせ飲み』の横並びバージョンで飲んでて可愛かったですね…!
というか花屋のマネージメント(経営)担当かつクリスの親友であるジェフ…紺のピンストライプ三つ揃えスーツのエリートなあきら…有難うございます…有難うございます…
と思ってたら美人妻(乙羽映見様)とキッスかまされて、クリス!私も!3秒前にフラれました!!

1人になったクリスが『Make a wish(願い事は?)』を歌っている途中、過去の回想がはさまれるわけで。クリスの父・アベル@芹香斗亜様、母・ハンナ@舞空瞳様、幼いクリス@茉玲さや那様が仲睦まじく誕生日ケーキを囲んでて、幼いクリスが願い事で「このお家でずーっとずーっと、一緒に3人で暮らせますように!」って言ってて、これ絶対叶わないやつやん!て先読みしてしまって切なかったですね…。

 

S2:A Surprise News!

翌朝、開店準備中のお花屋さん。セット上部がスクリーンになっていて、そこにお店のブログ画面を映しながらのブログ更新『6月おすすめの花とあわせてフローリスト達の紹介』、という体でそれぞれの役紹介があって親切でした。
店一番のベテラン・ライアン@綺城ひか理様はヒマワリ、真面目なアナベル@音くり寿様は自分の名前と同じ「アナベル花言葉はひたむきな愛)」という品種のアジサイ、台湾出身のチェンリン@美花梨乃様はオリエンタルムード推しでシャクヤク、色男のヤニス@飛龍つかさ様は季節とか関係なく「女性を口説くには深紅のバラ!」とバラを口にくわえて花組ポーズ(効果音付き)。新入りのナディア@雛リリカ様はガーベラと無難なところ、ヨージェフ@帆純まひろ様はプランター担いで力持ちアピールと、それぞれ個性的で。「ジェフはいいや、経営だし」と言われながらちゃっかり集合写真に写りこむジェフも最高~!舞台写真で売って~!

クリスのブロンズメダル受賞が判明してからのドタバタも超楽しくて!EDMというかピコピコ音楽での始まりもかわいいし、電話が鳴ってニュースが出て注文殺到・取材殺到…という一連のあれこれがコミカルかつスピーディーで、観てる側もアワアワっぷりを体感できて良かったな~。最後の取材の写真撮影、クリスが見事に貼りつけた笑顔なのがおもしろかわいいでした!

 

S3:Blue Cornflower

忙しさが続くある日の夕方、お店にやって来たミア@仙名彩世様。製作発表やスチール写真とは髪型が変わっていて、ハーフアップでおとなしめな印象になってました。お店併設のカフェで仕事の面接とのこと。やってきたレストラン経営者のエマ@花野じゅりあ様はロングの赤毛&強め柄物ワンピースが超似合ってて、さすがとしか!
無事採用となったミア、そこでようやく「素敵なお店…」と店内を見渡してて、緊張でそんな余裕も無かったんだな、っていうのが伝わってきました。
クリスから仕事が決まったお祝い、と矢車草のブーケを渡されて、遠慮した後に受け取って、ぽろっと涙をこぼすミア。「クロアチアから出てきて、3日前にロンドンに着いて、地下鉄の乗り方も分からなくて、やっていけるか不安で…」と震える声で堰を切ったように話すのを聞いて、この人はロンドンに着いてから、ひとりでずっと不安でたまらなかったんだろうな…と思うと胸がギュッとして、早くも泣いちゃいましたね…。

 

S4A:A Business Chance(昼間)

受賞したことで一気に知名度の上がったクリスの元にビッグビジネスチャンスがやってくるわけで!老舗デパート出店を持ちかけてくるMr.エディントン@羽立光来様と部下の更紗那知様・千幸あき様が、予想外のウルトラコメディ3人組でした。スーツのジャケットの襟を右手で引っ張って顎をあげるエディトンポーズ、フォトジェニックすぎる…絶対真似しよ…。
「我がデパートに出店すれば、チェルシーの庭付き一戸建ても夢じゃない!」というエディトンの言葉にあわせて、お屋敷の前に車、その前でグラサンかけてキメキメのクリスの写真がセット上部に映るんですけど、あれも売って欲しいな~!
エディントン達のサンバに巻き込まれて踊るクリスとジェフ、勢いに負けて「イエス、ウィー、キ、キャン…」て返事してるクリスとジェフ、にこいちで可愛いな~と思いきや、「お前にとって良いと思うことを考えろよ」ってさりげなくクリスの選択を尊重してくれるジェフ…めっちゃ冷静だしいい奴…!

 

S4B:A Business Chance(夜)

エディントン氏の資料はさておき 、MacBookを開いて自分の花屋のエゴサをするクリス。PC使う時だけ眼鏡をかけるという演出、プラス20点!!
矢車草のブーケの写真を添えて「ロンドンで初めてのハッピーな出来事」と投稿しているミアことリトル・マーメイドさん。ああでもないこうでもないと内容に悩みつつ、アンデルセンより、とコメントをつけるクリス。なんでしょうね、確かにSNS、確かに現代物だけど、ファンタジー感がすごい!!

 

S5A:A Holiday in Public Library

図書館司書のローズ@真鳳つぐみ様が本当に素晴らしくて!こんな逸材だったとは…!冒頭の「ハックショイ、チキショイ!」から、最後の「また来てね~♡ク・リ・(机の角に足をぶつけて低音で)痛ッ!!」までほんと完璧に振り切ってて超楽しかった~!
ミアには「住民証明書がないと貸出できません!」って冷たい公務員、クリスにはメロメロなローズさん。ミアの為の又貸しを渋るもクリスに「君と僕の仲じゃないか(吐息系イケメンモード)」て迫られて、「又貸し、目をつぶるっきゃない!!」って本を差し出すところ、客席全員の総意!!って感じでしたね…!

 

S5B:A Holiday on the Green

図書館からの帰り、カフェに誘われて「そういうところ慣れてないから…」と気後れして断っちゃうミア。そっか…と去りかけたクリスに、これでお茶はどう!?と勇気を振り絞って水筒を取り出し、公園ティータイムを提案するミア。「マイボトル!」てめちゃくちゃ響いたっぽいクリスと無事お茶することに。安物のティーバッグだけど、て渡したお茶を「カフェで飲むよりずっといい」って美味しそうにニコニコしてくれて、自然に取り出したハンカチでコップのふちを拭って返してくれて、なんかもう…好きになっちゃうな…。
図書館で借りた本、『サニー ザ ラビット 地雷ではなく花を下さい』に出てくるサニーちゃんのように、困っている人を助けてあげられるようになりたい、と話すミア。今は自分のことで精一杯だけど、と言いつつ弱者のことを考えられるミアちゃん、超いい子では…。
お互い故郷から出てきてロンドンで働きながら、自分の本当の居場所を探しているという共通点を持つ2人が歌う『Home』、希望溢れる!って感じじゃなく、小さな希望にそっと寄り添うようなメロディーが印象的でした。

 

S6:A Little Florist

「それが僕の母、ハンナ!」というクリスの高らかな呼び込みにより場面転換し、舞台は1970年代後半・デンマークの農村へ。

森の小さなお花屋さん、と呼ばれて村の人に愛されているクリスの母・ハンナ@舞空瞳様はなんと研2…!この純真無垢っぷり、人間より妖精に近いのでは…というハンナに一目惚れする、田舎の別荘へ夏のバカンスに来た名門貴族の長男・アベル@芹香斗亜様。超ベタ!!なんだけど、お二人が好演してるので何となく許せるや〜つ!
ハンナから小さな花束を受け取ったアベルの「ありがとう」がほんと絶品で!ひとめぼれして、相手に吸い込まれた状態での夢見心地な「ありがとう」…何度でも聴きたいな…!
そんで「僕はアベル」に対して「アベル?」と聞き返し、「そう」とアベルが答えると、ウフフ♡アッハハハ♡と笑い出すハンナ。村の人が「ちょっと変わってるけど、いい子ですよ」って言ってたけど…!戸惑うキキちゃんと客席。
曰く、夏至だった昨日夢でアベルに会い、夏至の日の夢で出会った相手は将来の夫だという言い伝えがあるそうで。ハンナ…森のお花屋さん♡って頭に花冠つけて出てきた時からただ者じゃないなと思ってたけど…ガチ妖精なのでは…?でもそんなハンナを受け入れ、即肩を抱いて帰るアベルもただ者じゃなかったですね…!

 

S7:A Quarrel

場面は再び現代のお花屋さんへ。雨の中、傘も差さずに店の前を走っていくミア。どうやらせっかく働きだしたレストランで、セルビア人の同僚から嫌がらせにあっているとのこと。あまりそのあたりの歴史に詳しくないので、観劇後に調べたんですが、1990年代のクロアチア独立戦争が大きな原因のようで…。30年も経っていないなら、民族感情としてこういう衝突は現実に起こっていることなんだろうな…ミアちゃんだけ辛さにリアリティがありすぎません…?
やり切れなさを抱えつつ、SNSでミアにガーベラの写真を添えて励ましのメッセージを送るクリス。白のガーベラの花言葉は「希望」とのこと…その瞬間、望海風斗様&真彩希帆様の希望コンビのことを反射的に思い浮かべてしまって、黄色の花言葉を覚えてないのが悔やまれますね…。

 

S8:A Visitor from Denmark

ロンドンの街角で誰かと電話で話しているエーリク@高翔組長。最終便で帰るから、帰宅が遅くなるとのこと。いつ見ても安心感のある誠実紳士っぷり〜!
そんなエーリクはアベルの弟、つまりはクリスの叔父。閉店間際のお花屋さんにやってきた叔父に対してのクリスの微妙な反応と、わざわざ最終便にして時間を作ったのに「たまたま時間があったから」と言い訳のように伝えるエーリクに、何となく気まずい雰囲気を感じるわけで。どうやら故郷に全然帰ってないらしいクリス。険悪ではないけど少し距離がある、そんな関係性の中でもエーリクが訪ねてきたのはアベルの体調が良くない、ということを伝えたかったようで…クリス…1回帰ろ…?

続いてジェフと妻・サラのパブのシーン。サラは不動産業で、クリスに頼まれて「田舎の一軒家」を探しては提案してるけど、一向に気にいるものが無いらしく。あれはクリスの心の中にしか存在しないのでは?と分析するエマ。ジェフは学生時代にクリスが子供の頃のクリスマスの話をしてた時の「あんなに幸せそうで、あんなに淋しそうな」表情が忘れられないそうで…。
表立ってクリスに何か言うわけじゃないけど、ずっと心配してくれてる親友夫婦…最高にあったかいな…。

 

S9:A Busy Day!

ホテルのパーティー会場飾り付けの一大仕事で徹夜で作業するお花屋さんチーム。ここの「♪花屋の仕事は重労働〜」歌がめちゃくちゃ楽しいし、振付もめちゃくちゃ可愛い!!重労働っぷりは一切伝わってこないけど!!
ハサミでちょきちょきの時、クリスがウィンクしてくれるの超最高…!!あとお花にチュッ♡てして前に差し出してくれるのも、フローリストがそんなイケメンである必要ある!?ないけどそのお花20,000円で下さい!!!!

 

S10:A Rainy Night

セルビア人の同僚に密告されたせいで、レストランを辞めざるを得なかったミア。基本ハッピーな花屋チームに対して、ミアだけがめちゃくちゃシビアな現実と戦っている…。久々に登場したと思ったら、電話で必死に職探しをしてて、そしたら雨が降り出して…泣きっ面に蜂状態で胸が痛い…。
それでも借りっぱなしのサニーちゃんの絵本を返さなくちゃ、と閉店後のお花屋さんにやってくるミア。ポストに絵本を入れようと苦心しているところに戻ってきたクリスはずぶ濡れのミアに驚いて中へと促します。ミアのコートがちゃんと濡れてるようなお衣装で、辛さが半端ない…クリスは順風満帆なフローリストで、王子様みたいにキラキラしてて、対する自分は無職で傘もなくずぶ濡れで…ミアが俯き加減なの、めちゃくちゃ分かるな…。
何もかも上手く行かない、ロンドンで新しい生活を始められたら悲しみも少しは忘れられるかと思ったのに、と吐露するミア。自分のせいで幼い弟を地雷で失ったことを話し、『Not End of the Life』という悲痛な歌を絞り出すように歌う場面はほんとに辛くて辛くて…景子先生…ミアにだけ辛い部分てんこ盛りすぎません…?
人は皆幸せになる為に生まれてきたのに、と必死で励まそうとするクリスの言葉もミアの圧倒的悲しみの前には何の力もなく、逆に「失われた命は取り返しがつかない!幸せなんて!」とミアは叫んで駆け去ってしまうわけで…。

残されたクリスにも、エーリク叔父さんからアベルが心臓発作で倒れたとの電話が。「失われた命は取り返しがつかない」とミアの言葉を反芻しているクリスの前に現れる、憔悴した表情のキキアベルと幼いクリス。
「ハンナは?ハンナはどうして帰って来ないの?」と必死で父親に縋る子クリスと、膝をつき号泣するアベル。キキちゃん、久々に登場してこの場面をやれるのすごくないですか…?
なんかもうあれこれ辛いことコンボで記憶がごっちゃだけど、クリスが「父さん!!」と叫んで突然の壁バァン!したのち、「デンマークだ!!」と叫んで飛行機の離陸音&照明でテイクオフ!!して1幕が終了しました。

 

ひとまずここまで…2幕分も記憶が確かな内にまとめたいな…