タカラヅカとご贔屓と私

いつも心に黒燕尾

花組公演『CASANOVA(カサノヴァ)』Act.1 感想

大好きな花組トップ娘役・仙名彩世様の退団公演ということで、私達のゆきちゃんを世界で一番最高に幸せな娘役にしてあげて下さい!!生田先生!!という気持ちで待っていた『CASANOVA』、音楽もお衣装もゴージャス!セリも盆も映像もフル活用!なんか見たことあるような気がする場面もありつつ、カサノヴァとベアトリーチェことみりゆき中心のハッピーラブコメで、とっても楽しかったです!!

 

S1 カジノの一室~街路~サン=マルコ寺院内陣

恋人・カサノヴァの訪れを待つゾルチ夫人@花野じゅりあ様。じゅりあ様が美しい未亡人という設定、説得力がありすぎるな…それでいてカサノヴァをウキウキ待つ様子が超可愛い〜!
しかしながらそこへやってきたのはカサノヴァではなく、審問官でかつての恋人でもあるコンデュルメル@柚香光様。振られた女に絡んでつれなくされるところ、ちょっとショーヴラン(スカピン)ぽさがありましたね。

サン=マルコ寺院内陣でのカサノヴァの裁判。緊張感のある音楽と市民・男役群舞に問答無用で高まる〜!しかも市民には瀬戸かずや様も、今回女役をやる鳳月杏様も貴重な男役でいるし、市民のレベル高すぎてヴェネツィア移住待ったなし!
ここの長谷川先生の振付、細かいリズムで変化するのが独特で見入っちゃいますね。そんでコンデュルメルの「♪正しい道を行く〜」の時、鳳月杏様が床に寝転んで長〜い足を伸ばしてるんですけど、そこにも超見入っちゃいましたね…あの長さ、京都銀行のCMに使われるのでは…?(長〜いお付き合い)

そして罪人として引き出されてくるカサノヴァ@明日海りお様〜!一部を無造作に後ろで結んだ金髪、崩し気味のお衣装がかもし出すプレイボーイ感たるや!!そして嫌そうにしかめた目元!!罪〜〜〜このかっこよさはマジで罪〜〜〜!!
私の心の裁判はさておき、「己の罪を述べるがいい」とコンデュルメル閣下に言われたカサノヴァ曰く「愛の導くままに 愛しすぎただけ ただ人より愛に生きただけ」とのこと。自身の裁判でめっちゃドヤる!でもかっこいいからな〜しょうがないな〜!
ゾルチ夫人を奪われたコンデュルメルによる腹いせ裁判であることを見抜いて「哀れな男はお前だろう」と反撃してアッハッハァ!って笑うところも最高だし、槍で囲まれた時の三白眼ももちろん最高で、626年の判決にアァッ!?て振り返るところも本当に最高に最高だったな…一場面だけでときめきを大量摂取してしまった…。

 

S2 2人の囚人

投獄されたカサノヴァの牢には先客、バルビ神父@水美舞斗様がおりまして。
相談に来た女を慰めちゃう神父、職権濫用では…?あと3人目の女だけセクシー度が段違いですね…?(バルビ神父による再現)
「何人たらしこんだ?」と神父に聞かれて「1,000人!」とカサノヴァが答えるところ、「1,000!?」って超驚いてるマイティーと、普通に(でしょうね〜)みたいな空気が流れてる客席に笑いそうになっちゃったな〜。なんせここには2,550+立ち見がひしめいておりますので…!


S3 人生には恋と冒険が必要だ

全員赤ドレスの娘役と赤いライト、その中で1人シルバーのカサノヴァ。完全に絵画…誰か額縁をここへ…。

冒頭の「人生哲学だ」のこめかみをツンとする振り、ナウオンでゆきちゃんも言ってらしたけど私も大好きです!やってみたけど全然真似できない!
そんで花組自慢の娘役陣が本当に全員素晴らしいんですよね…それぞれがこだわった髪型とアクセサリー、みんな違ってみんなビューティフルだよ〜!!
花野じゅりあ様は強めの盛りヘアにゴシックな黒の十字架のイヤリング、シンメの桜咲彩花様は清楚な編み込みロング、全体が複雑でクラシカルな編み込みアップの城妃美伶様に、カールが可愛い音くり寿様と、ほんとに全員じっくり見たいし、そんな花娘達をはべらかして歌う明日海りお様もめちゃくちゃかっこいいし、なんかもう永遠に観ていたいですね…。
言うまでもなく「愛」をカサノヴァ様が橋の上から振り撒くところと、「♪空に輝く星も〜」でセンターに戻ってくる前に2階席へウィンク飛ばしてくれるところが2大ときめき爆発ポイントです!

カサノヴァに恩を売れば、おこぼれ頂戴できるかも!と協力的になったバルビ神父に脱獄の準備をさせながら、またしてもカサノヴァ様のナンバーがくるわけで!アチア氏の楽曲大盤振る舞い、嬉しすぎるな〜!
プレイボーイがただ1人の運命の女性を夢見る、まぁよくある歌なんですけど、メロディーがめっちゃいい×カサノヴァ様の顔がめっっっちゃいい=胸打たれる〜!応援しちゃう〜!みたいな気持ちになりますね!!(チョロい女A)


S4A ベアトリーチェの登場

板付でライトが当たり、振り向いた瞬間に拍手!!これこれ〜!!ゆきちゃんにこれがやりたかった!!ザ・ヒロインの登場をさせてくれて、生田先生ありがとうございます!!
ヴェネツィア総督の叔父に呼び寄せられ、修道院から出て来たベアトリーチェ。グレーの外套を脱ぐと鮮やかなドレス!キラキラ希望に満ちた笑顔と、ワクワクする気持ちを歌い上げるナンバー!もうもう!完璧です!!
原色のドレスも髪型も下手すると下品になっちゃうけど、そこはさすがの仙名彩世様。絶妙な華やかさと品の良さがほんとに素敵だな〜!

ゆきちゃんが新聞のインタビューでおそらくこの場面について「宝塚音楽学校の受験時のことが重なる、あの時も不安より楽しみが大きくて…その時の思いを芝居にいかせたら」と語っていたのが印象深くて…。受験して入学して入団して、色んなことを乗り越えて今こんなにも輝いているんだなぁ…と思うと、私の涙で運河の水位も上がるってもんですよ…(当方ゆきちゃん強火です)


S4B ドゥカーレ宮殿

総督@高翔組長、ヴェネツィアを治める十人委員会など貴族達が居並ぶ中で、国民に負担を強いることに異を唱えるベアトリーチェ
「人を区別するものは生まれではなく、徳である」という言葉、めちゃくちゃ胸に響きましたね…!チケットをご用意いただける者といただけない者も…やっぱり徳なのかな…。あと花組のエンジェル・るなっちこと冴月瑠奈様はいつのまにあんなイケオジになったんですか…??
ここの場面、十人委員会の中でブラガディーノ@航流ひびき様だけが進歩的なベアトリーチェに感心してたり、カサノヴァ逮捕とコンデュルメルが称えられる時に背を向けたりしてるんですよね。親父〜!

国家の為に、自分の意志とは関係なく結婚させられる運命にあることを知らされ、意気消沈するベアトリーチェ。ボンジョルノ!新しい人生!の5分後に、さようなら新しい人生…てなるの悲しすぎるな…。


S5 密談

成り上がりのブルジョワ商人・コンスタンティーノ@瀬戸かずや様!開幕序盤は結構悪役感強めでしたが、少しずつ「閣下に利用されてる感」がそこはかとなく感じられるようになってきてて、個人的にはそっちの方がしっくりきています。
ナンバーの中でも、コンスタンティーノが十人委員会から総督の杖をもらったりリフトしてもらったり→途中で閣下が杖を奪い、コンスタンティーノの背後でリフト→またコンスタンティーノに杖を返すものの、最後には十人委員会が奪い返し、貴族達と姿を消す…という演出になってておもしろいです。
「♪手のひらで踊らせて 全て奪おう」とか言われてるのに、「♪夢見てる〜」とか歌ってるコンスタンティーノ様かわいいよ〜!

そして来ましたコンデュルメル夫人@鳳月杏様!登場第一声「どちらへ?」の直前、柱に腕をかけるポーズからもう目が離せない…。
大胆アップスタイルの黒髪には紫や緑のメッシュ、ダークなリップに深め前スリットロングドレスのちなつ様!妖しい美しさとチラ見え太ももに惑わされて、お芝居に集中できないんですけど〜!?
罵り合いのような夫婦の会話を経て、「カサノヴァを下さいな」とおねだりする夫人。カサノヴァに執着してるのか、それとも閣下への当てつけなのか…表情からは読み取れなくて、このミステリアス美女め〜!最高です!


S6 監獄からの逃亡

登場人物が一巡りしたところで、再び監獄の場面へ。いよいよ脱獄するわけですが、カルボナーラの中のナイフってベタベタじゃない…?とか思ってたら、カサノヴァ様がお手手を振って指先のソースを払ってましたね…そんな姿も逐一かっこいい〜!パンチが弱そうだけどそれでもかっこいい〜!

王道っつか定番だけど、「逃げ道は」をハモってコンデュルメルは「どこにもない」、カサノヴァはそれにかぶせるように「まだ残ってる」とか歌いながらの追いかけっこ脱獄、めちゃ楽しいですね…!


S7 ブラガディーノ邸

脱獄に成功し、モモロのゴンドラで悠々と逃げるカサノヴァとバルビ神父。まずやってきたのは、カサノヴァの「父親みたいな」ブラガディーノの隠れ家で。
パラリス神の場面、ブラガディーノと「交信することができるのじゃ〜!」で両手E.Tしたり、「何度も助けられてきた」に「ですね」って顔で一緒に頷く執事@愛乃一真様、超優しいな…。しかもパラリス神降臨中は羽扇で演出もお手伝いしてくれて、マジ有能では!
パラリス神(cv.和海しょう様)のガチ託宣・「ミラノへ向かう道中、運命を変える恋に出会う」を受け取ったところで隠れ家を後にするカサノヴァとバルビ。いざ逃亡〜!


S8 カーニヴァルドゥカーレ宮殿ベアトリーチェの居室)

ここのカーニヴァルの人達と官憲が上手と下手はすれ違う場面転換、ただの転換じゃなくて「外の風景の描写」になってるんですね。
ベアトリーチェの「今日からカーニヴァルだというのに、外は随分ものものしいのね」というセリフに繋がってて、シンプルだけど好きな演出です。

カサノヴァを見つけて捕らえようと、正体を予想するベアトリーチェと侍女達の図、ここもちょっとスカピンぽさがありましたね。娘役さん達がキャッキャしてるのを見てるととても平和な気持ちになるし、毎回いい感じに笑いが起きてて嬉しい〜!
1日中部屋にいなさいと言われたことを逆手にとって、抜け出してカーニヴァルに行こうとするベアトリーチェ。侍女のダニエラ@桜咲彩花様、止めるもののすぐほだされちゃってチョロ可愛いな…!


S9 カーニヴァルカーニヴァルの始まり)

冒頭のソロが舞月なぎさ様で、正直びっくりしました!泉まいら様、龍季澪様の3人ともめっちゃ聴かせてくれますやん〜!実力のある組子に活躍する場面があって、そこで思い切り輝いてるのを見ると本当に嬉しいし花組にはいっぱい素敵な組子いるんだぞ!という誇らしさで胸がいっぱいになっちゃうな…。

官憲に見つからないよう橋のセットに身を隠すカサノヴァとバルビ、ほぼ毎回背中をぴったりくっつけてたけど、一回だけお腹側をくっつけて隠れてたのが超可愛かった…!
ディズニーランドのショーダンサーぽいお衣装で楽しいカーニヴァル、ついつい城妃美伶様と舞空瞳様を目で追っちゃうな…金髪ボブのしろきみちゃんめっかわ!ひっとんの顔はマジで握りこぶし大!
カーニヴァルをエンジョイしまくるカサノヴァ様、銀橋でキメたところで官憲に見つかっちゃうわけで。またしても追っかけっこが始まって、盆もフル稼動だし官憲と女性達のフォーメーションもすごくて、これどうやってお稽古したん…?
三方向から女性達に追いつめられたカサノヴァ様、突破しようとして捕まるのが基本なのかな…覚悟決めて「…来いよ!」みたいにしてた時があって最高だったんですけど…。
あと「ダメだ。逃げても逃げても女達が付いてくる。」てセリフ、開幕序盤は本当に困ってたけど、後半はなんか嬉しそうに笑ってて、笑ってる場合〜!?みたいな感じでしたね!

 

S10 カーニヴァル(馬車にて)

置いてある馬車を拝借することにしたカサノヴァとバルビ、しかしそれはベアトリーチェの馬車で。馬車の中からカサノヴァを探すゆきちゃんの「いやらしい口よ〜」が毎回絶妙で最高です!

カサノヴァを追うサン=ガルド卿と咄嗟に嘘をつき、馬車でカサノヴァを追うことになったカサノヴァ&バルビとベアトリーチェ&ダニエラ。そう、ここが開幕前からファンをザワつかせたラップソング場面…!!
生田先生のリリック、「高い 償い できなきゃ他界」とかサクラップ(嵐の櫻井翔さんのリリック)に通じるものがありますね…なんというか、隠しきれない知性…。
「カサノヴァは女を取っ替え引っ替えしてるって」というベアトリーチェに「それについて何かご意見は?」余裕を見せながら聞いてみて、「最低!!!!」と返されて身を縮めて超びびってるカサノヴァ様、めちゃくちゃかわいかったな〜!あと後半、遠眼鏡をマイクに歌うベーちゃんもほんとかわいい〜!かわいいの女神〜!

「どんな人にも生きる権利はある!」とカサノヴァがヴォルテールの言葉を引用したことで、ハッとするベアトリーチェ。「♪素敵な人ね よく見れば〜」でミラーボール回り出すの100点じゃないですか…?私の大好きな宝塚!って感じで最高でした!!

 

S11 コンデュルメル夫人の実験室

場面は変わって夫人の実験室。壁紙の模様、威嚇する猫の顔やないか…!
訪れた閣下からカサノヴァの脱獄を聞き、残念ねと笑う夫人。交換のプレゼントを用意したのに…と引き出されてきたのはゾルチで、じゅりあ様の困り眉ってほんといいですよね…。

ゾルチを解放する為、カサノヴァを捕らえに部屋を後にする閣下を見送った夫人の言葉が「行ってしまった」なわけで…。夫人が欲しいのはカサノヴァではなく夫の愛なのでは…と切なくなってきたところで待望のソロ!!
もうとにかく美しくてかっこよくて、鳳月杏様が歌うまなのは知ってたけど、女役の高音も超キレイだなんて…しかも歌詞が「♪見つめて触れて抱きしめて 狂ってしまいそうよ」とか胸が苦しくなるやつで…もうダメ…「僕(しもべ)にして」ってウチワを作るっきゃない…!!

 

S12 カジノ・ディ・ヴェネツィア

盆が回ると実在する世界最古のカジノ、カジノ・ディ・ヴェネツィアの場面へ。作曲家モーツァルト@綺城ひか理様、錬金術バルサモ@飛龍つかさ様、イカサマ賭博師メディニ伯@聖乃あすか様と、花組期待の若手メンバーが中心になってるんですが、私の激推しは男装の麗人アンリエット@城妃美伶様です!
もうメディニ伯ソロの時のアンリエットとメディニ伯の絡みが最高すぎて…アンリエットにトランプくわえさせるやつ、ヤバヤバのヤバ…しばらくトランプくわえたまま色っぽいお顔で踊るのやめてやめないで~!!

メディニ伯はとにかくアンリエットのことが好きみたいで、カサノヴァに「イメチェンよ♡」と話すアンリエットに「コスプレだろ」と横槍入れたり、それでいてバルサモが「こいつとうとう〜」とアンリエットの肩をぐいっとすると超嫌な顔してさわんな!って引き剥がしてたりしましたね…かわいい…しかも顔が綺麗…今回のほのかちゃんのビジュアル大好き…。
「旅に出るとき、ドレスより楽なのよ」に対して、へぇ…?って言いながらカサノヴァ様が人差し指でアンリエットの胸元をすーっと撫で下ろすのなんなの…脈が爆発するかと…!どこぞのバンドマンみたいなお衣装(黒にスタッズ)も相まって、悪い男度数だだ上がりなんですけど!ときめく〜!!

モーツァルトを捕らえにコンデュルメルが踏み込んできた時、カサノヴァはみんなに隠されるのであんまり見えないんですけど、一回下手席の時に「隠れながら手を顔の前でパーして指の間からのぞくカサノヴァ様」が見えて、お茶目さに床に転がりそうになりましたね…その後もアンリエットとのイチャイチャを見せられて…下手席、ぜひ一度座って下さい…。
ちなみにカサノヴァを黙らせる為にアンリエットが繰り出したとっさのシニョールキッスの時、メディニ伯はコンニャロ~ってめっちゃ怒ってたし、その後2人がみんなの後ろで椅子に座ってるのも何回も振り返って、隣の華雅りりか様に前向きな!って怒られて強制的に腕組まれちゃってかわいかったです!

総督依頼のオペラの締切をブッチしてたモーツァルトは謎のミケーレ伯爵@夏美よう様の助け船で1週間の猶予を得て、ひとまず落ち着くカジノの面々。カサノヴァ様はオペラ作りに協力を約束して、その場を後に!いざ!宮殿へ〜!

 

S13 カサノヴァの侵入

宮殿に入り込み、出会うメイドや女官を骨抜きにしながら進むカサノヴァと、メモを取りながらついていくバルビ。
耳元であんなにかっこよく「グラッツェ♡」って毎日囁かれたらお肌プリップリになるのでは…鞠花ゆめ様に聞きたいな…。あと前で手を組んでカサノヴァ順番待ちしてる凛乃しづか様(筋金入りのみりお様担)、マジでファンの顔してて可愛いです!

部屋でひとり、サン=ガルド卿の無事を祈るベアトリーチェ。そこへ「あなたの祈りは天に届きました〜!」って入ってくるカサノヴァ様のドヤ感たるや〜!
「喜びを分かち合うのは、言葉だけではありません」「目を閉じて」からの口説きモード最高…と思ってたら、その後は「えっ結婚?」「したくないというわけじゃないんだが」とベアトリーチェの勢いに押されまくりでかわいいし、「じゃ、するのね!」に押し切られて「ああ…」って答えちゃって「おかしな人~♡」て腕を揺らされてるのがMAXかわいい…ここのみりゆきが本当に好き…。

メイドや女官が大挙して部屋に入ってきて、同じくやってきたコンデュルメルを巻き込んで出ていくところもお約束だけど超楽しいな〜!カサノヴァ様もドア閉め間際、投げチュしてたり「ありがとう」って言ってたりで!
しかしながらベアトリーチェには拒絶されてしまい…。「ただ1人の男として君に会いたかった」という言葉も、相手がウルトラプレイボーイであるだけに信じられないとベアトリーチェが思うのも当然ですよね…。

 

S14 ドゥカーレ宮殿

コンデュルメル閣下のソロ。妻も愛人もカサノヴァに奪われた閣下、顔も服も憎い!吐息も影も憎い!!とブチ切れております。
途中で芝居が入り、ベアトリーチェの気持ちを慮ってコンスタンティーノとの婚約に難色を示す総督に対して、気晴らしに仮面舞踏会の開催を提案する閣下。内心ではそこに現れるであろうカサノヴァの捕縛も企んでいて、閣下ってば賢い〜!歌はもうちょっと頑張って〜!

 

S15 愛の迷宮、ヴェネツィア

どうでした?と聞いてくるバルビに「愛は迷宮のようだ。まるでこのヴェネツィアのように」と悩ましげに答え、バルビを胸キュンさせちゃうカサノヴァ様。さすが世界の恋人!
ただ、そんな爆モテイケイケ人生が皮肉にも壁になってしまっており…。歌の途中で入ってくる、「愛の導くままに 愛しすぎただけ 人よりただ愛に生きただけ」という審問の時のドヤ節が、全く違う響きで歌われるのがめちゃくちゃ切ないですね…。

同じく切ないのがコンデュルメル夫人で、閣下との乾いた会話の中の「遠い昔話だわ」の後、夫人が無表情なのになぜかとても悲しそうに見えるんですよね…。「♪遠い」の高音に胸がギュッとします。

しかしながら全員集合の大ナンバー後、総督の「ここに仮面舞踏会の開催を告げる!」を聞いてニヤリとするカサノヴァ様、マジでタフでは??立ち直りめちゃ早!!
仮面舞踏会に向かうカサノヴァに仮面を渡して、意気揚々と舞台奥へ進んでいくカサノヴァを見送り十字を切ってるバルビに、ちょっと悔しいけどグッときちゃいましたね…!

 

ひとまずここまで〜!どの場面も思い出すだけで楽しいな!お付き合いいただき有難うございます!