タカラヅカと私

カスOL 兼 駆け出しのヅカオタ

花組TBS赤坂ACTシアター公演『ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—』第2幕感想

千秋楽からかな〜り経ってしまったけど!第2幕分!ようやく書き終えた〜!!

 

S1:Funeral

緞帳があがると、第1幕と同じ森の風景。「野いちごを摘みに行きましょう」という声も同じだけど、今回は白い妖精さん達が黒い布を手に踊っていて、クリスも喪服を着ていて。父アベルの墓に花を手向けるクリス。悲しい場面だけど…喪服姿も超かっこいいな…って思っちゃう、どうしても思っちゃう!!
アベルは最初の発作の後、「死んだらハンナの隣に埋葬して欲しい」と何十年連れ添った妻のソフィアに何度も何度も頭を下げて頼んだそうで。酷いでしょう、と言いつつ全然恨んでる風ではなく、あの人がなんだか可哀想でと涙を浮かべてるソフィア@白姫あかり様に早くももらい泣き…。この人はこの人で、アベルを心底愛してたんだな…。

そう、ハンナは「クリスの母」だけど「アベルの妻」ではないわけで。高翔エーリクの語りによって過去編スタート!!

 

S2:Losing the Voice

ひと夏の休暇をほとんど一緒に過ごし、休暇後も週末ごとにハンナに会いにくるアベル。「そして秋の風が吹く頃、2人は新しい命を…」てサラッとなかなかの事実が語られます。アベルめ〜!
でもハンナを後ろから抱きしめての「幸せだ…」が本当に胸が幸せでいっぱいの声だったので…アベル許すね…組替え前に「幸せ」と言ってるキキちゃんが観られて私も幸せ…。

地元のコペンハーゲンはちょうど社交界シーズン、友人や家族に紹介するよ!皆きっと君を気にいるよ!と2人でウキウキ向かった舞踏会。予想通りの超アウェイ!!アベルの婚約者・ソフィアのドレスと髪型がクラシカルでオードリーっぽくて素敵だったな…白姫あかり様は本当にセンスが良くて好き…。
舞踏会客達の「ただの遊び」「よくあること」と悪意ある噂話コーラスに囲まれるし、窓から星が見えないしで不安そうなハンナ。そんな中で「彼女は歌が得意なんです!ハンナ、お聞かせしては?」と振ってくるアベル。いやいや!!ムリムリ!!てハラハラしながら観てたら、案の定声が出なくなってしまい…なるほど、さながら人魚姫ですね…!

 

S3:What is your Happiness?

アベルの家族が結婚に反対したのではなく、ハンナがアベルの求婚を拒んだ」のだと明らかになり…この場面の歌も切なくてすごく良かったな…。ハンナ、全体的に良曲が多くて嬉しいです。
「愛してる だけど何かを 犠牲にして幸せにはなれない」て歌詞、ハンナの犠牲は「自分らしく生きられる場所」だとして、アベルの犠牲は「代々続いた家と会社を守ること」なら、ヅカ的にはブン投げて結婚案件じゃないの…?てこの時はちょっと思ったんですけど、それでも2人のデュエットに超切ない気持ちになりました。
泣きそうなアベルの「愛してる」に「幸せよ」と微笑んで返すハンナ…舞空瞳様…マジで研2…??

 

S4:Hate makes a Tragedy

ハンナはクリスを森で育ててアベルも週末ごとに訪れ、しばらくは幸せな時間が続いたものの、社長である父親が倒れ&多額の損失を出した会社を立て直す為、銀行家の娘であるソフィアと結婚したアベル。パリッとしたピンストライプスーツを着てるのはあきらと同じなのに、なぜかキキちゃんだと坊ちゃん御曹司感が増すのはなぜ…!でもそんなキキちゃんが好き!
とかときめいてる場合じゃないぐらい会社がヤバいらしく、改革を推し進めて労働組合とめちゃくちゃ対立しちゃってるアベル。会社を立て直す為なら何でもする、という気持ちから苦渋の決断を下し、とうとうリーダー格の労働者をクビにしちゃうアベル。火種の予感しかしない!!

ここで突然お知らせされる、「実はハンナの森の隣町にはアベルの会社の工場があり、そこでハンナの両親も時々働いていた」という新情報!いやいや!植田先生!!
原因不明の火災で燃える工場へ駆け込んでいくハンナ…しかし工場は崩れ…。容赦ないジャーナリストに取り囲まれるアベルの虚ろな目…。「罪の報いか」という絶唱も、ハンナの名前を呼ぶ慟哭も、めちゃくちゃ胸にささって…キキちゃんは本当に良い役者になったなぁ…。

 

S5:Welcome back to the Home

「ハンナも君も知らない真実がある」と語り出すエーリク叔父さん。アベルは実子ではなく、救貧院から引き取られたのだと。その後エーリクが産まれても分け隔てなく育ててもらった恩を返す為、アベルは必死で会社を守ろうとしたのだと。なるほど納得〜!はするけど、それならエーリク叔父さん、早めに教えて欲しかったな〜!確執がさ〜!結構さ〜!!

過去の真実を全て知ったクリスを、昔ハンナと暮らしてた森の家に連れてきてくれる叔父さん。おなじみ白い服の妖精さん達がクルクル踊っていて、1人コロコロかけてる妖精さんがいるよね…と思ってたら棒の先にリスがくっついてました。
私の気づきをよそに、懐かしそうに家を眺めるクリス。そこに現れる、ハンナと子クリス。これは…植田先生お得意の次元とかよく分からないけど美しい舞台空間のやつ…!
「(会いに来てくれないパパを)嫌いになっちゃわないの?」と聞かれて、「なっちゃいそうになる。でも、そういう時はね、森へ行くの!!」と笑顔で言い切るハンナ。森へ行くと余計な考えが消えて、心の声が聞こえるそうで。またフェアリーな…と思ってたけど、「私はアベルを愛してる。アベルは私達を愛してる、何があっても」と話すハンナは心からそう信じていて…少し前に現れて、泣きそうな顔をしていたアベルを抱きしめるハンナに母性すら感じましたね…。

確かにそこに愛はあった、アベルはハンナを愛してたし、ハンナもアベルを愛してた、愛されていると感じてた。そのことを知って歌うクリスのBelive miracle(みたいな歌詞のやつ)がめちゃくちゃ良かったし、ちゃんと山場になってたし、過去を乗り越えたクリスの涙の美しいことよ…!!

 

S6:The Next Step

「見つけたんだ、例の家!」とジェフに電話をかけるクリス。「あんなに晴れやかなクリスの声、初めて聞いたな」って語るジェフ…の場面は無かったけど…絶対語ってると思うな〜!
帰国したクリス、従業員達も驚くぐらい以前よりイキイキしてるようで何より!ブルーグリーンのスーツもめちゃくちゃ似合う!ほんとお着替えが多くて嬉しい限り…!
自分が望むことを見つけられたクリスはきっぱりとデパート出店をお断りし、従業員達にデンマークで新たなビジネスを始めることを発表。「寂しくなります」というナディアちゃんの肩をすかさず抱き、「俺がいるじゃ〜ん!(クリスを振り向き)お疲れさまでした☆」のつかさ、きっちり笑い取ってて良かったな〜!

 

S7:Hello,A Little Mermaid

自分の人生に迷いがなくなったクリスからミアへの猛アタック開始!とにかくSNSで必死に語りかけるクリス。ようやくミアから返信があったと思ったら、「私は万事オーケー!仕事も順調で毎日ハッピー!」みたいな内容で。次々とミアからキラキラ女子的な投稿が画面上に映し出される一方、舞台下手では小さなハンバーガーショップの紙袋を手に、汚れたベンチに俯いて座るミアの姿が…ここめちゃくちゃ辛かったな…。

とうとう「アンデルセンこと、C.Jより」と自分の正体を明かし、デンマークに発つ前に会いに来て欲しいとメッセージを送るクリス。いけいけクリス!押せ押せクリス〜!

 

S8:Anabel's Love

他の店員達が帰った後も翌日の仕事の確認をしてる真面目なアナベル。戻ってきたクリスに話があって、と切り出した時の「僕も君に話したいことがあるんだ」って答えるクリスが作品中ピカイチの店長っぽさで最高だったな〜!ここで働きたいな〜!
ケガをしてバレエの道を諦めざるを得なかった過去を持つアナベル。彼女の話を聞きながら優しく相槌を打ち、「辛い仕事でも誰よりも頑張った」と褒めてくれて…最高の店長…。
クリスに何か踊ってみてと促されて、最初はこわごわ踊り出したアナベルが徐々に踊る喜びや楽しさを思い出して、どんどん自由に伸びやかになっていくのが本当に素敵で!音くり寿様の表現力よ〜!
踊り終わったアナベルが紫陽花を一輪、クリスに差し出す場面…皆さん覚えていますか…1幕でアナベルがおすすめしてた花は紫陽花…その花言葉は「ひたむきな愛」…!
不器用なアナベルの精一杯の告白、真摯に気持ちを差し出す女の子の尊さに胸打たれました…!

 

S9:Farewell Party,BUT!

クリスがデンマークへ出発する前日の壮行会。「本日の主役からひとこと!」で前に出ようとして、「チェンリン!」で下がるところとか、挨拶で「こういうの苦手だな〜」とか、「ちょっと待った!」からの「まぁいいか〜」とか素の明日海りお様っぽくて可愛いかったな〜!
なのに急な仕事が舞い込んで、パーティーから一転みんなで仕事しながらたわいもない会話をして…「ハピネス 共に過ごした時 愛しい思い出」とか歌うの…ほんとやめてもらえます…?なんかほら…退団とか…そういうのデリケートな部分なんで…!

 

S10:Home 〜Autumn,Winter,and Spring is in the air

デンマークへ移り住んだ後もミアちゃんへひたすらSNSで語りかけるクリス。ハロウィンからクリスマスへ季節は変わり、クリスのお衣装も変わり。ノルディックなニットも似合う〜!
ここで再び、サニーちゃんが登場。ブログで『地雷ではなく花を下さい』を紹介しているクリスの文章を登場人物達がそれぞれの場所で読んでいる、という情景がベタですけど良かったなぁ…。

 

Epilogue:New Life with You

矢車草の青い花が咲く春、ついにクリスのもとにやってきたミア。ようやくきれいめな白ワンピ&紺のカーディガンを着せてもらえたミア。良かったね…なんかずっと垢抜けない服で職探しばっかりしてたもんね…!
オーガニックの紅茶を淹れて、テーブルを挟んで向かい合わせに座り、お手手をキュッと繋いで幕となりました〜!

 

Finale:Nordic Frowers

フィナーレの幕が上がるとそこには大量の青マリメッコ。ほっこりテキスタイルの使い方として合ってる…?という客席の動揺をよそに、オラオラ踊りまくるセンター瀬戸かずや様のブレなさが最高でしたね!!
もちろん続く娘役さん達も赤マリメッコ、二番手芹香斗亜様は上下マリメッコ、明日海りお様に至っては上下マリメッコにラインストーンが付いていました…だってトップスターだから…!!

Twitterにも書いたけどフィナーレではキキちゃんに泣かされて…「♪Home 人は誰も探し生きる 自分だけのその場所」て一節を歌って、トップコンビのお二人としっかり視線を合わせて頷いて、爽やかに舞台を去っていくキキちゃん…ほんともう…今まで有難うという気持ちと…どうか宙組がキキちゃんにとって良い場所になりますように…という気持ちでめちゃくちゃ拍手を送りました…!

 

どこの場面か忘れちゃったけど、クリスが「ハンナはお花は神様からの贈り物だって言ってた」て発した瞬間、お花屋さんは神様からの使い→神様からの使い=天使→明日海りお様は天使→理解!!!!ってなったりしたし、ご贔屓がお花屋さんをやれて幸せそうで私も幸せでした!!人生に迷ったら森へ行くね!!