タカラヅカと私

カスOL 兼 駆け出しのヅカオタ

花組公演『邪馬台国の風』感想というかツッコミどころあれこれ

トップ在任中、一度はくるかと覚悟はしてたけど、いよいよ私の愛するご贔屓にもトンチキ作品が回ってきてしまった。先週末、不安を胸に観てきたところ、まーーーー暗転とツッコミどころの多さたるや!!そして山場の少なさたるや!!山も谷もない道じゃつまらない!ジェットコースターにならない!!演出の中村先生、安室ちゃん100回聴いて出直そ??組子は頑張ってたし、明日海りお様は古代でもお美しかったです。

ただもう、DVDが発売されて友人とヤイヤイ言いながら見たら逆に楽しいのでは…?と感じるぐらいツッコミどころだらけだったので、備忘録的にまとめておきます。ネタバレしているのでご注意下さい。

 

第一場 倭国の空(プロローグ)

邪馬台国の兵士と、敵対する狗奴国(くなこく)の兵士の群舞。その中で明日海りお様演じるタケヒコがおそらく主題歌っぽいものを歌うけど、曲が全く耳に残らない。というか全幕通して「ホワワ〜ン古代ファンタジーどす〜」みたいなフンワリした曲が多かった。ちなみに戦を表現した大人数での群舞、後半の山場と繋がってるのかな〜と思ってたけど、なんとここ以外で大人数での立ち回りはありません。まさかのプロローグがMAX。といってもそんな血湧き肉躍る感じでもなく…同じような手法でも『桜華に舞え!』はもっとかっこよかったのにな…。

第二場 李淵とタケヒコ〜第三場 森の小屋

狗奴国の兵に両親を殺され、ひとり逃げまどっていた少年タケヒコが高翔組長演じる李淵(りえん)に助けられるところから本編スタート。背を向けて何かをしている師匠に弟子が挑むも、軽くいなされるお決まりの流れの後、なぜかいきなり「煮え立つ湯の中に手を入れる」という一発芸を披露するお師匠様。びっくりするタケヒコ。「どうやったか、考えてみなさい」と言われたタケヒコ、「うーん…。…。ヤー!(棒術の練習再開)」って考えへんのかーい!!

客席がずっこけてる間に、棒を突き出す練習をしながら、徐々に袖に入っていくタケヒコ。タケヒコだけが完全に隠れ、一瞬、袖に刺さった状態で宙に浮いている棒。まさか、と思った瞬間、青年タケヒコが「ヤー!」つって出てきましたよね…。入れ替わり方もある意味古代。直後のお師匠様の「お前はあっという間に大きくなったなぁ!」に笑いが起きる客席。しかし笑いを取るセリフではないっぽいのが微妙なとこで、いっそ李淵師匠も一瞬でハゲるとかしてくれたら思いっきり笑えるのに!と母に愚痴ったら、「宝塚でハゲはちょっと厳しい」とのことでした。そんな李淵師匠、タケヒコになぜか剣をくれます。幼い頃から叩き込んだのは棒術なのに…なんでなん…。

第四場 森の中

タケヒコが爽やかにはけ、ひとりになったお師匠様のところに芹香斗亜様率いる狗奴国の兵士が登場。今回のキキちゃん演じるクコチヒコ、全体的にダークなビジュアルでめちゃくちゃかっこいい。かっこいいクコチヒコ様、従わないお師匠様を斬ってしまわれます。そして帰りに銀橋で一曲歌われる際、クコチヒコが舞台下手端で振り返る→配下の狗奴兵6名がスッ(しゃがむ)みたいなのがあって、なんなんその「ほな、歌うから」「御意!」的な阿吽の呼吸…狗奴国、仲良し…。

 お師匠様の死に慟哭するタケヒコ様(美しい)を経て再度の森場面、邪馬台国へ向かう途中の仙名彩世様演じる少女マナと護衛の邪馬台国の兵士達に、またもやクコチヒコ達狗奴国の兵士が襲いかかる。そこへ颯爽と現れ、棒術で蹴散らすタケヒコ。ほら〜!剣使ってない〜!!

出会いのやり取りの中で、今度はマナがタケヒコに勾玉のネックレスをくれます。これが後に重要なアイテムに…なれば良かったのにな…。そしてちょうどよく現れる邪馬台国の兵士の長、鳳月杏様演じるアシラ。この方が助けてくれた、と紹介されたタケヒコを兵士に勧誘するも、「いずれ山を降りる」とのこと。タケヒコ、なんかやることあったっけ…??

第五場A 邪馬台から狗奴の砦へ

暗転して邪馬台国の兵士達の稽古場、兵士に志願しにやってくるタケヒコ。て、めっちゃすぐ山降りたね!?さっき一緒に来たら良かったのでは…なんでちょっと焦らしたん…。即仲間になり、即狗奴兵の砦へ向かうタケヒコ。文字通りの即戦力採用。一緒に砦に向かう主なメンツは、花組3番手・柚香光様@フルドリ!昔フルドリを助けた際に喉を負傷し声が出ないイケメン水美舞斗様@ツブラメ!美少女顔で男まさり、城妃美伶様@イサカ!顔採用チーム?ってぐらい全員キラキラしてる〜!ちなみに砦はイサカちゃんが矢を2本射かけただけでメラメラ燃えてたので、藁で出来てたのかもしれません。「このイサカ様を〜」とか言うタイプの女戦士をやってるしろきみちゃんが新鮮で良かったので、まぁいっか〜!

第五場B 大巫女の祈り

専科からご出演の歌ウマ女王・美穂圭子様が大巫女様、居並ぶ巫女達から新しい大巫女を選ぶ場面。マナの仙名彩世様を見つめて、「この娘が次の大巫女となるのか…」と月影先生ばりのモノローグかましてくれました。

第六場 邪馬台国の女王・第七場 タケヒコとヒミコ

ついにヒミコになったマナ。上手の花道から、「女王ヒミコ?あれはマナだ!」て超びっくりしてるタケヒコ。その隣で「マナ??」て全然ぴんときてないアシラ。いやいや!自分が森から邪馬台国まで連れてったよね!?てアシラにびっくりしてる客。でも分かってないアシラちなつはなんか可愛かったな…。

第八場 アケヒと奴王ヨリヒク

アケヒ・花野じゅりあ様の美貌とキャラとラスボス感が凄い。劇団新感線にいそう。ヨリヒク・瀬戸かずや様もお衣装豪華でかっこいいし、美女とイケメンな二人が狗奴国にも通じつつヒミコ失脚の悪だくみしてて、色々濃い〜!最高〜! 

第九場A フルドリ・B 祭り

村の女子・トヨの誘いを断ったフルドリがおもむろに片思いっぽい歌を歌う場面。えっ…相手、誰…?全然そういう場面やセリフなく歌がきたので、フルドリの片思い相手が誰だか分からない。もしやヒミコ?まさかのタケヒコ?歌詞に耳を澄ますも、「黒い瞳〜♪」て、全員やん!!みたいな。結局歌のあとそういう場面があり、イサカちゃんだと判明したものの、じゃあ歌の前にやって欲しかったな…。

第十一場 タケヒコとアケヒ(兵舎)〜第十二場 ヒミコとタケヒコ

アケヒの罠とも知らず、手引きされるままヒミコのお部屋を訪れるタケヒコ。その現場を押さえられ、「神聖な巫女が男子(おのこ)を近づけるとは!女王失格!」と大騒ぎに。それでは聴いて下さい、『ヒミコ様が男子を帳(とばり)の中に侍らせた』の歌!めちゃくちゃそのまんまの歌詞を、しかも2回目は侍らせた→入れられたに変更しただけのやつを歌わされる瀬戸かずや様の気持ちにもなって…。私だったら渡された譜面を二度見しちゃうな…。

 第十三場 ヒミコ糾弾〜第十四場 盟神探湯

「ヒミコに会ったのは裏切り者の可能性について進言する為」とのタケヒコの言葉に焦った裏切り者ことヨリヒクによって、タケヒコはクガタチをすることに。クガタチとは盟神探湯と書く古代の裁判方法で、罪人とされる人が煮え立つ湯に手を入れ、火傷なし→神の加護あり・火傷→神の加護なしと判断されるもの。というこの内容も、花組の歌の女神・芽吹幸奈様が歌ってくれるわけで…「手には〜火傷が〜」みたいな…これもダサ歌詞譜面二度見案件…。

お気づきの通り、お師匠様の一発芸を知っているタケヒコはあっさりクガタチに勝利。お綺麗なままのおててを皆に見せてくれるタケヒコ。「わ〜!すご〜い!」みたいにびっくりしてる村人のリアクション、完全にパラフィンパック後の女子。そしてここでも「奇跡!奇跡!」みたいなダサ歌詞曲その3が歌われるわけで。ちなみに奇跡のタネについては、「水と薬草が役に立った」ぐらいのフンワリさでしか言及されず。水と…薬草で…?無理じゃない…??

 第十五場 ヒミコの寝所

一件落着と思いきや、今度は大変、祈りが神に届かなくなってしまったヒミコ。神の声も聞こえないとのこと、ヨリヒクはここぞとばかりに「神の怒りを買った!その身を神に捧げよ!」とヒミコ処刑を宣言!わっる!ヨリヒクわっる!クコチヒコどこ行った??

幽閉されたヒミコの側に使える音くり寿ちゃん。「ヒミコ様、何かお召し上がりになりませんと…」のセリフといい、完全にロザリー@ベルばら。ヒミコさまの御髪が真っ白になってるのではと二度見しちゃいましたね…。そこへやってくる明日海フェルゼン、ではなくタケヒコ。幽閉といいつつ、警備はゆっるゆるの模様。力を失ったと嘆くヒミコに「女王とかやめよ?ただの女になって一緒に暮らそ?」と持ちかけるタケヒコ。「お粥作るね…」と割と乗り気のヒミコ。ところがどっこい、鈴の音!ヒミコに神のお告げがあり、渓谷に狗奴国の大軍が攻めて来ているとのこと。渓谷まで行って確かめ、ヒミコが処刑される明日の朝までに戻ってくる、そうすればヒミコの力が失われていないことを証明し処刑をやめさせることができる!夜通し走り続ければ間に合う!と仲間4人と出立するタケヒコ。ゆけゆけタケヒコ!!

 第十八場A タケヒコと仲間たち〜C タケヒコのクコチヒコ

暗転し、森の中。仲間4人のうち2人が「もぅマヂ無理。っかれた…」と地面に転がっている衝撃…。ちゃんと渓谷まで行ってお告げの正しさを確認したタケヒコと合流し、よし帰ろう!というところでクコチヒコたちが立ちはだかる!クコチヒコ、なんか久しぶり!!タケヒコを逃がそうと必死に戦う仲間達ですが、ひとり、またひとりと倒れ…ついにクコチヒコと対決し、辛くも勝利したタケヒコも、地面に倒れ、立ち上がることもできない状態。そんなタケヒコを励ますように、それぞれピンスポで照らされて死んだ仲間が語りかけてくるわけで、生きてる間は声が聞けなかったツブラメの「立ち上がれぇー!!」の絶叫はちょっとグッときちゃったな…ベタだけど…。同じくグッときつつ、立てないタケヒコ。結局アシラが迎えに来てくれて、ようやっと邪馬台国へ向かいます。

 第十九場 邪馬台の宮

邪馬台国ではまさにヒミコの処刑の朝。自分の命に代えても、と神意を伝え出兵を促すも、「処刑の後で出兵する」と取り合わないヨリヒク。そこへタケヒコが戻り、ヒミコの言葉が真実であると証明され、ざわめくヨリヒクと諸国の王達。また鈴の音が鳴り、「全てが闇に包まれる」と日蝕の予知で畳みかけるヒミコ!日が欠けてきた!と慌てる面々!「ヒミコを処刑しようとしていることに対する神の怒りだ!今ならまだ間に合う!」とめちゃくちゃ煽るタケヒコ!!舞台上がだんだん暗くなっていき、ついに闇に…と思いきや、光の粒がきらめいて…とってもコスモな空間に…!!

第二十場 邪馬台国の風

暗転し、村の外れか森の中のような場所に二人で立つタケヒコとヒミコ。怯えた諸国の王達が「ヒミコに従います」宣言した後にいい感じに日蝕が終了し、ヒミコは女王に返り咲き、狗奴国との戦にも勝利した模様。狗奴国との総力戦、まさかの事後報告のみとは…。タケヒコは(そういえば)お師匠様の故郷だった魏の国へ渡り、ヒミコは邪馬台国の女王として生きるとのこと。花びら舞い散る中、別れを惜しんで歌う2人を眺めつつ、『マナにもらった勾玉のネックレス…マジで特に使い道なかったな…』と思ってるうちに幕となりました。

 

一回観ただけでこれだけ気になるところがある芝居も昨今なかなか珍しいのでは…?という気持ちでいっぱいだけど、明日海りお様の古代ポニーテール姿とショーを心の支えに手持ち分は観に行く所存です。みんなビジュアルはいいのにな…。

とりあえず今度友人と集まる時は鈴を持っていって、誰かがチリン…と鳴らすたびに「ハッ!!」って床に倒れる神意ごっこをしようと思う次第。「湯気の立つラーメンが見える…!(ラーメン食べに行こ)」とかやりたいな!!