タカラヅカと私

カスOL 兼 駆け出しのヅカオタ

花組TBS赤坂ACTシアター公演『ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—』第2幕感想

千秋楽からかな〜り経ってしまったけど!第2幕分!ようやく書き終えた〜!!

 

S1:Funeral

緞帳があがると、第1幕と同じ森の風景。「野いちごを摘みに行きましょう」という声も同じだけど、今回は白い妖精さん達が黒い布を手に踊っていて、クリスも喪服を着ていて。父アベルの墓に花を手向けるクリス。悲しい場面だけど…喪服姿も超かっこいいな…って思っちゃう、どうしても思っちゃう!!
アベルは最初の発作の後、「死んだらハンナの隣に埋葬して欲しい」と何十年連れ添った妻のソフィアに何度も何度も頭を下げて頼んだそうで。酷いでしょう、と言いつつ全然恨んでる風ではなく、あの人がなんだか可哀想でと涙を浮かべてるソフィア@白姫あかり様に早くももらい泣き…。この人はこの人で、アベルを心底愛してたんだな…。

そう、ハンナは「クリスの母」だけど「アベルの妻」ではないわけで。高翔エーリクの語りによって過去編スタート!!

 

S2:Losing the Voice

ひと夏の休暇をほとんど一緒に過ごし、休暇後も週末ごとにハンナに会いにくるアベル。「そして秋の風が吹く頃、2人は新しい命を…」てサラッとなかなかの事実が語られます。アベルめ〜!
でもハンナを後ろから抱きしめての「幸せだ…」が本当に胸が幸せでいっぱいの声だったので…アベル許すね…組替え前に「幸せ」と言ってるキキちゃんが観られて私も幸せ…。

地元のコペンハーゲンはちょうど社交界シーズン、友人や家族に紹介するよ!皆きっと君を気にいるよ!と2人でウキウキ向かった舞踏会。予想通りの超アウェイ!!アベルの婚約者・ソフィアのドレスと髪型がクラシカルでオードリーっぽくて素敵だったな…白姫あかり様は本当にセンスが良くて好き…。
舞踏会客達の「ただの遊び」「よくあること」と悪意ある噂話コーラスに囲まれるし、窓から星が見えないしで不安そうなハンナ。そんな中で「彼女は歌が得意なんです!ハンナ、お聞かせしては?」と振ってくるアベル。いやいや!!ムリムリ!!てハラハラしながら観てたら、案の定声が出なくなってしまい…なるほど、さながら人魚姫ですね…!

 

S3:What is your Happiness?

アベルの家族が結婚に反対したのではなく、ハンナがアベルの求婚を拒んだ」のだと明らかになり…この場面の歌も切なくてすごく良かったな…。ハンナ、全体的に良曲が多くて嬉しいです。
「愛してる だけど何かを 犠牲にして幸せにはなれない」て歌詞、ハンナの犠牲は「自分らしく生きられる場所」だとして、アベルの犠牲は「代々続いた家と会社を守ること」なら、ヅカ的にはブン投げて結婚案件じゃないの…?てこの時はちょっと思ったんですけど、それでも2人のデュエットに超切ない気持ちになりました。
泣きそうなアベルの「愛してる」に「幸せよ」と微笑んで返すハンナ…舞空瞳様…マジで研2…??

 

S4:Hate makes a Tragedy

ハンナはクリスを森で育ててアベルも週末ごとに訪れ、しばらくは幸せな時間が続いたものの、社長である父親が倒れ&多額の損失を出した会社を立て直す為、銀行家の娘であるソフィアと結婚したアベル。パリッとしたピンストライプスーツを着てるのはあきらと同じなのに、なぜかキキちゃんだと坊ちゃん御曹司感が増すのはなぜ…!でもそんなキキちゃんが好き!
とかときめいてる場合じゃないぐらい会社がヤバいらしく、改革を推し進めて労働組合とめちゃくちゃ対立しちゃってるアベル。会社を立て直す為なら何でもする、という気持ちから苦渋の決断を下し、とうとうリーダー格の労働者をクビにしちゃうアベル。火種の予感しかしない!!

ここで突然お知らせされる、「実はハンナの森の隣町にはアベルの会社の工場があり、そこでハンナの両親も時々働いていた」という新情報!いやいや!植田先生!!
原因不明の火災で燃える工場へ駆け込んでいくハンナ…しかし工場は崩れ…。容赦ないジャーナリストに取り囲まれるアベルの虚ろな目…。「罪の報いか」という絶唱も、ハンナの名前を呼ぶ慟哭も、めちゃくちゃ胸にささって…キキちゃんは本当に良い役者になったなぁ…。

 

S5:Welcome back to the Home

「ハンナも君も知らない真実がある」と語り出すエーリク叔父さん。アベルは実子ではなく、救貧院から引き取られたのだと。その後エーリクが産まれても分け隔てなく育ててもらった恩を返す為、アベルは必死で会社を守ろうとしたのだと。なるほど納得〜!はするけど、それならエーリク叔父さん、早めに教えて欲しかったな〜!確執がさ〜!結構さ〜!!

過去の真実を全て知ったクリスを、昔ハンナと暮らしてた森の家に連れてきてくれる叔父さん。おなじみ白い服の妖精さん達がクルクル踊っていて、1人コロコロかけてる妖精さんがいるよね…と思ってたら棒の先にリスがくっついてました。
私の気づきをよそに、懐かしそうに家を眺めるクリス。そこに現れる、ハンナと子クリス。これは…植田先生お得意の次元とかよく分からないけど美しい舞台空間のやつ…!
「(会いに来てくれないパパを)嫌いになっちゃわないの?」と聞かれて、「なっちゃいそうになる。でも、そういう時はね、森へ行くの!!」と笑顔で言い切るハンナ。森へ行くと余計な考えが消えて、心の声が聞こえるそうで。またフェアリーな…と思ってたけど、「私はアベルを愛してる。アベルは私達を愛してる、何があっても」と話すハンナは心からそう信じていて…少し前に現れて、泣きそうな顔をしていたアベルを抱きしめるハンナに母性すら感じましたね…。

確かにそこに愛はあった、アベルはハンナを愛してたし、ハンナもアベルを愛してた、愛されていると感じてた。そのことを知って歌うクリスのBelive miracle(みたいな歌詞のやつ)がめちゃくちゃ良かったし、ちゃんと山場になってたし、過去を乗り越えたクリスの涙の美しいことよ…!!

 

S6:The Next Step

「見つけたんだ、例の家!」とジェフに電話をかけるクリス。「あんなに晴れやかなクリスの声、初めて聞いたな」って語るジェフ…の場面は無かったけど…絶対語ってると思うな〜!
帰国したクリス、従業員達も驚くぐらい以前よりイキイキしてるようで何より!ブルーグリーンのスーツもめちゃくちゃ似合う!ほんとお着替えが多くて嬉しい限り…!
自分が望むことを見つけられたクリスはきっぱりとデパート出店をお断りし、従業員達にデンマークで新たなビジネスを始めることを発表。「寂しくなります」というナディアちゃんの肩をすかさず抱き、「俺がいるじゃ〜ん!(クリスを振り向き)お疲れさまでした☆」のつかさ、きっちり笑い取ってて良かったな〜!

 

S7:Hello,A Little Mermaid

自分の人生に迷いがなくなったクリスからミアへの猛アタック開始!とにかくSNSで必死に語りかけるクリス。ようやくミアから返信があったと思ったら、「私は万事オーケー!仕事も順調で毎日ハッピー!」みたいな内容で。次々とミアからキラキラ女子的な投稿が画面上に映し出される一方、舞台下手では小さなハンバーガーショップの紙袋を手に、汚れたベンチに俯いて座るミアの姿が…ここめちゃくちゃ辛かったな…。

とうとう「アンデルセンこと、C.Jより」と自分の正体を明かし、デンマークに発つ前に会いに来て欲しいとメッセージを送るクリス。いけいけクリス!押せ押せクリス〜!

 

S8:Anabel's Love

他の店員達が帰った後も翌日の仕事の確認をしてる真面目なアナベル。戻ってきたクリスに話があって、と切り出した時の「僕も君に話したいことがあるんだ」って答えるクリスが作品中ピカイチの店長っぽさで最高だったな〜!ここで働きたいな〜!
ケガをしてバレエの道を諦めざるを得なかった過去を持つアナベル。彼女の話を聞きながら優しく相槌を打ち、「辛い仕事でも誰よりも頑張った」と褒めてくれて…最高の店長…。
クリスに何か踊ってみてと促されて、最初はこわごわ踊り出したアナベルが徐々に踊る喜びや楽しさを思い出して、どんどん自由に伸びやかになっていくのが本当に素敵で!音くり寿様の表現力よ〜!
踊り終わったアナベルが紫陽花を一輪、クリスに差し出す場面…皆さん覚えていますか…1幕でアナベルがおすすめしてた花は紫陽花…その花言葉は「ひたむきな愛」…!
不器用なアナベルの精一杯の告白、真摯に気持ちを差し出す女の子の尊さに胸打たれました…!

 

S9:Farewell Party,BUT!

クリスがデンマークへ出発する前日の壮行会。「本日の主役からひとこと!」で前に出ようとして、「チェンリン!」で下がるところとか、挨拶で「こういうの苦手だな〜」とか、「ちょっと待った!」からの「まぁいいか〜」とか素の明日海りお様っぽくて可愛いかったな〜!
なのに急な仕事が舞い込んで、パーティーから一転みんなで仕事しながらたわいもない会話をして…「ハピネス 共に過ごした時 愛しい思い出」とか歌うの…ほんとやめてもらえます…?なんかほら…退団とか…そういうのデリケートな部分なんで…!

 

S10:Home 〜Autumn,Winter,and Spring is in the air

デンマークへ移り住んだ後もミアちゃんへひたすらSNSで語りかけるクリス。ハロウィンからクリスマスへ季節は変わり、クリスのお衣装も変わり。ノルディックなニットも似合う〜!
ここで再び、サニーちゃんが登場。ブログで『地雷ではなく花を下さい』を紹介しているクリスの文章を登場人物達がそれぞれの場所で読んでいる、という情景がベタですけど良かったなぁ…。

 

Epilogue:New Life with You

矢車草の青い花が咲く春、ついにクリスのもとにやってきたミア。ようやくきれいめな白ワンピ&紺のカーディガンを着せてもらえたミア。良かったね…なんかずっと垢抜けない服で職探しばっかりしてたもんね…!
オーガニックの紅茶を淹れて、テーブルを挟んで向かい合わせに座り、お手手をキュッと繋いで幕となりました〜!

 

Finale:Nordic Frowers

フィナーレの幕が上がるとそこには大量の青マリメッコ。ほっこりテキスタイルの使い方として合ってる…?という客席の動揺をよそに、オラオラ踊りまくるセンター瀬戸かずや様のブレなさが最高でしたね!!
もちろん続く娘役さん達も赤マリメッコ、二番手芹香斗亜様は上下マリメッコ、明日海りお様に至っては上下マリメッコにラインストーンが付いていました…だってトップスターだから…!!

Twitterにも書いたけどフィナーレではキキちゃんに泣かされて…「♪Home 人は誰も探し生きる 自分だけのその場所」て一節を歌って、トップコンビのお二人としっかり視線を合わせて頷いて、爽やかに舞台を去っていくキキちゃん…ほんともう…今まで有難うという気持ちと…どうか宙組がキキちゃんにとって良い場所になりますように…という気持ちでめちゃくちゃ拍手を送りました…!

 

どこの場面か忘れちゃったけど、クリスが「ハンナはお花は神様からの贈り物だって言ってた」て発した瞬間、お花屋さんは神様からの使い→神様からの使い=天使→明日海りお様は天使→理解!!!!ってなったりしたし、ご贔屓がお花屋さんをやれて幸せそうで私も幸せでした!!人生に迷ったら森へ行くね!!

花組TBS赤坂ACTシアター公演『ハンナのお花屋さん —Hanna’s Florist—』第1幕感想

明日海りお様が念願のお花屋さんが出来るならそれだけでオッケーオッケー!というチョロいファンの女Aとして観に行ったけど、思ってたより良かった…!
感動作というには脚本にもう少し深さが欲しい・トップ娘役の出番が少なく恋愛要素薄め・ところどころご都合、という植田景子先生あるあるを除けば、キャストに合った役でそれぞれが好演してたし、余韻は温かくて…明日海りお様中心のハートフル群像劇、という感じでした!
自分でも引くぐらい感想がまとめられなくて、とりあえず第1幕分のあれこれ〜!
 

Opening:A Dream in the Forest

幕が上がるとそこはのどかな森。木の根元で眠る、白いシャツとパンツのクリス@明日海りお様。その周囲を舞い踊るヒラヒラした白いお衣装の妖精のような娘役さん達と、「栗拾いに行きましょう」と楽しげに行き過ぎる親子連れ。あれっ?現代物じゃなくてファンタジーだったかな??と思っちゃうぐらい、植田景子先生らしい幻想的なオープニングでした。
まーーー木の根元で眠る明日海りお様が美しくて!なんのおとぎ話かと!今すぐデンマークの森という森に分け入って、木という木の根元を探し回りたいという衝動に駆られましたね!!

 

S1:Happy Birthday to Chris!

森の場面はクリスの見ていた夢だったようで、さらっと現実へ。
誕生日の3日前に彼女にふられたオーナー兼店長のクリスのために、花屋の従業員たちがお誕生日パーティーを開いてくれています。めっちゃ説明セリフありがとうジェフ@瀬戸かずや様!
ここのハピバ歌、クリスのお誕生日!おめでとう!という舞台上のテンションと、邪馬台国ぶりの明日海りお様!幸せ!ありがとう!という客席のテンションが合わさってド頭から手拍子が入っててアツかったな~!客席のテンションは私の予想ですけど!
歌ラストのクリスを中心に全員で囲んで「ユーアープリンス!」のとこ、「ユーアーエキサイター!」って言いたくなったし、赤いスパンコールが目の前をよぎっていったりしました。あとクリスとジェフが、シャンパンを『恋の代わりにウォッカで身も心もお焦がしあそばせ飲み』の横並びバージョンで飲んでて可愛かったですね…!
というか花屋のマネージメント(経営)担当かつクリスの親友であるジェフ…紺のピンストライプ三つ揃えスーツのエリートなあきら…有難うございます…有難うございます…
と思ってたら美人妻(乙羽映見様)とキッスかまされて、クリス!私も!3秒前にフラれました!!

1人になったクリスが『Make a wish(願い事は?)』を歌っている途中、過去の回想がはさまれるわけで。クリスの父・アベル@芹香斗亜様、母・ハンナ@舞空瞳様、幼いクリス@茉玲さや那様が仲睦まじく誕生日ケーキを囲んでて、幼いクリスが願い事で「このお家でずーっとずーっと、一緒に3人で暮らせますように!」って言ってて、これ絶対叶わないやつやん!て先読みしてしまって切なかったですね…。

 

S2:A Surprise News!

翌朝、開店準備中のお花屋さん。セット上部がスクリーンになっていて、そこにお店のブログ画面を映しながらのブログ更新『6月おすすめの花とあわせてフローリスト達の紹介』、という体でそれぞれの役紹介があって親切でした。
店一番のベテラン・ライアン@綺城ひか理様はヒマワリ、真面目なアナベル@音くり寿様は自分の名前と同じ「アナベル花言葉はひたむきな愛)」という品種のアジサイ、台湾出身のチェンリン@美花梨乃様はオリエンタルムード推しでシャクヤク、色男のヤニス@飛龍つかさ様は季節とか関係なく「女性を口説くには深紅のバラ!」とバラを口にくわえて花組ポーズ(効果音付き)。新入りのナディア@雛リリカ様はガーベラと無難なところ、ヨージェフ@帆純まひろ様はプランター担いで力持ちアピールと、それぞれ個性的で。「ジェフはいいや、経営だし」と言われながらちゃっかり集合写真に写りこむジェフも最高~!舞台写真で売って~!

クリスのブロンズメダル受賞が判明してからのドタバタも超楽しくて!EDMというかピコピコ音楽での始まりもかわいいし、電話が鳴ってニュースが出て注文殺到・取材殺到…という一連のあれこれがコミカルかつスピーディーで、観てる側もアワアワっぷりを体感できて良かったな~。最後の取材の写真撮影、クリスが見事に貼りつけた笑顔なのがおもしろかわいいでした!

 

S3:Blue Cornflower

忙しさが続くある日の夕方、お店にやって来たミア@仙名彩世様。製作発表やスチール写真とは髪型が変わっていて、ハーフアップでおとなしめな印象になってました。お店併設のカフェで仕事の面接とのこと。やってきたレストラン経営者のエマ@花野じゅりあ様はロングの赤毛&強め柄物ワンピースが超似合ってて、さすがとしか!
無事採用となったミア、そこでようやく「素敵なお店…」と店内を見渡してて、緊張でそんな余裕も無かったんだな、っていうのが伝わってきました。
クリスから仕事が決まったお祝い、と矢車草のブーケを渡されて、遠慮した後に受け取って、ぽろっと涙をこぼすミア。「クロアチアから出てきて、3日前にロンドンに着いて、地下鉄の乗り方も分からなくて、やっていけるか不安で…」と震える声で堰を切ったように話すのを聞いて、この人はロンドンに着いてから、ひとりでずっと不安でたまらなかったんだろうな…と思うと胸がギュッとして、早くも泣いちゃいましたね…。

 

S4A:A Business Chance(昼間)

受賞したことで一気に知名度の上がったクリスの元にビッグビジネスチャンスがやってくるわけで!老舗デパート出店を持ちかけてくるMr.エディントン@羽立光来様と部下の更紗那知様・千幸あき様が、予想外のウルトラコメディ3人組でした。スーツのジャケットの襟を右手で引っ張って顎をあげるエディトンポーズ、フォトジェニックすぎる…絶対真似しよ…。
「我がデパートに出店すれば、チェルシーの庭付き一戸建ても夢じゃない!」というエディトンの言葉にあわせて、お屋敷の前に車、その前でグラサンかけてキメキメのクリスの写真がセット上部に映るんですけど、あれも売って欲しいな~!
エディントン達のサンバに巻き込まれて踊るクリスとジェフ、勢いに負けて「イエス、ウィー、キ、キャン…」て返事してるクリスとジェフ、にこいちで可愛いな~と思いきや、「お前にとって良いと思うことを考えろよ」ってさりげなくクリスの選択を尊重してくれるジェフ…めっちゃ冷静だしいい奴…!

 

S4B:A Business Chance(夜)

エディントン氏の資料はさておき 、MacBookを開いて自分の花屋のエゴサをするクリス。PC使う時だけ眼鏡をかけるという演出、プラス20点!!
矢車草のブーケの写真を添えて「ロンドンで初めてのハッピーな出来事」と投稿しているミアことリトル・マーメイドさん。ああでもないこうでもないと内容に悩みつつ、アンデルセンより、とコメントをつけるクリス。なんでしょうね、確かにSNS、確かに現代物だけど、ファンタジー感がすごい!!

 

S5A:A Holiday in Public Library

図書館司書のローズ@真鳳つぐみ様が本当に素晴らしくて!こんな逸材だったとは…!冒頭の「ハックショイ、チキショイ!」から、最後の「また来てね~♡ク・リ・(机の角に足をぶつけて低音で)痛ッ!!」までほんと完璧に振り切ってて超楽しかった~!
ミアには「住民証明書がないと貸出できません!」って冷たい公務員、クリスにはメロメロなローズさん。ミアの為の又貸しを渋るもクリスに「君と僕の仲じゃないか(吐息系イケメンモード)」て迫られて、「又貸し、目をつぶるっきゃない!!」って本を差し出すところ、客席全員の総意!!って感じでしたね…!

 

S5B:A Holiday on the Green

図書館からの帰り、カフェに誘われて「そういうところ慣れてないから…」と気後れして断っちゃうミア。そっか…と去りかけたクリスに、これでお茶はどう!?と勇気を振り絞って水筒を取り出し、公園ティータイムを提案するミア。「マイボトル!」てめちゃくちゃ響いたっぽいクリスと無事お茶することに。安物のティーバッグだけど、て渡したお茶を「カフェで飲むよりずっといい」って美味しそうにニコニコしてくれて、自然に取り出したハンカチでコップのふちを拭って返してくれて、なんかもう…好きになっちゃうな…。
図書館で借りた本、『サニー ザ ラビット 地雷ではなく花を下さい』に出てくるサニーちゃんのように、困っている人を助けてあげられるようになりたい、と話すミア。今は自分のことで精一杯だけど、と言いつつ弱者のことを考えられるミアちゃん、超いい子では…。
お互い故郷から出てきてロンドンで働きながら、自分の本当の居場所を探しているという共通点を持つ2人が歌う『Home』、希望溢れる!って感じじゃなく、小さな希望にそっと寄り添うようなメロディーが印象的でした。

 

S6:A Little Florist

「それが僕の母、ハンナ!」というクリスの高らかな呼び込みにより場面転換し、舞台は1970年代後半・デンマークの農村へ。

森の小さなお花屋さん、と呼ばれて村の人に愛されているクリスの母・ハンナ@舞空瞳様はなんと研2…!この純真無垢っぷり、人間より妖精に近いのでは…というハンナに一目惚れする、田舎の別荘へ夏のバカンスに来た名門貴族の長男・アベル@芹香斗亜様。超ベタ!!なんだけど、お二人が好演してるので何となく許せるや〜つ!
ハンナから小さな花束を受け取ったアベルの「ありがとう」がほんと絶品で!ひとめぼれして、相手に吸い込まれた状態での夢見心地な「ありがとう」…何度でも聴きたいな…!
そんで「僕はアベル」に対して「アベル?」と聞き返し、「そう」とアベルが答えると、ウフフ♡アッハハハ♡と笑い出すハンナ。村の人が「ちょっと変わってるけど、いい子ですよ」って言ってたけど…!戸惑うキキちゃんと客席。
曰く、夏至だった昨日夢でアベルに会い、夏至の日の夢で出会った相手は将来の夫だという言い伝えがあるそうで。ハンナ…森のお花屋さん♡って頭に花冠つけて出てきた時からただ者じゃないなと思ってたけど…ガチ妖精なのでは…?でもそんなハンナを受け入れ、即肩を抱いて帰るアベルもただ者じゃなかったですね…!

 

S7:A Quarrel

場面は再び現代のお花屋さんへ。雨の中、傘も差さずに店の前を走っていくミア。どうやらせっかく働きだしたレストランで、セルビア人の同僚から嫌がらせにあっているとのこと。あまりそのあたりの歴史に詳しくないので、観劇後に調べたんですが、1990年代のクロアチア独立戦争が大きな原因のようで…。30年も経っていないなら、民族感情としてこういう衝突は現実に起こっていることなんだろうな…ミアちゃんだけ辛さにリアリティがありすぎません…?
やり切れなさを抱えつつ、SNSでミアにガーベラの写真を添えて励ましのメッセージを送るクリス。白のガーベラの花言葉は「希望」とのこと…その瞬間、望海風斗様&真彩希帆様の希望コンビのことを反射的に思い浮かべてしまって、黄色の花言葉を覚えてないのが悔やまれますね…。

 

S8:A Visitor from Denmark

ロンドンの街角で誰かと電話で話しているエーリク@高翔組長。最終便で帰るから、帰宅が遅くなるとのこと。いつ見ても安心感のある誠実紳士っぷり〜!
そんなエーリクはアベルの弟、つまりはクリスの叔父。閉店間際のお花屋さんにやってきた叔父に対してのクリスの微妙な反応と、わざわざ最終便にして時間を作ったのに「たまたま時間があったから」と言い訳のように伝えるエーリクに、何となく気まずい雰囲気を感じるわけで。どうやら故郷に全然帰ってないらしいクリス。険悪ではないけど少し距離がある、そんな関係性の中でもエーリクが訪ねてきたのはアベルの体調が良くない、ということを伝えたかったようで…クリス…1回帰ろ…?

続いてジェフと妻・サラのパブのシーン。サラは不動産業で、クリスに頼まれて「田舎の一軒家」を探しては提案してるけど、一向に気にいるものが無いらしく。あれはクリスの心の中にしか存在しないのでは?と分析するエマ。ジェフは学生時代にクリスが子供の頃のクリスマスの話をしてた時の「あんなに幸せそうで、あんなに淋しそうな」表情が忘れられないそうで…。
表立ってクリスに何か言うわけじゃないけど、ずっと心配してくれてる親友夫婦…最高にあったかいな…。

 

S9:A Busy Day!

ホテルのパーティー会場飾り付けの一大仕事で徹夜で作業するお花屋さんチーム。ここの「♪花屋の仕事は重労働〜」歌がめちゃくちゃ楽しいし、振付もめちゃくちゃ可愛い!!重労働っぷりは一切伝わってこないけど!!
ハサミでちょきちょきの時、クリスがウィンクしてくれるの超最高…!!あとお花にチュッ♡てして前に差し出してくれるのも、フローリストがそんなイケメンである必要ある!?ないけどそのお花20,000円で下さい!!!!

 

S10:A Rainy Night

セルビア人の同僚に密告されたせいで、レストランを辞めざるを得なかったミア。基本ハッピーな花屋チームに対して、ミアだけがめちゃくちゃシビアな現実と戦っている…。久々に登場したと思ったら、電話で必死に職探しをしてて、そしたら雨が降り出して…泣きっ面に蜂状態で胸が痛い…。
それでも借りっぱなしのサニーちゃんの絵本を返さなくちゃ、と閉店後のお花屋さんにやってくるミア。ポストに絵本を入れようと苦心しているところに戻ってきたクリスはずぶ濡れのミアに驚いて中へと促します。ミアのコートがちゃんと濡れてるようなお衣装で、辛さが半端ない…クリスは順風満帆なフローリストで、王子様みたいにキラキラしてて、対する自分は無職で傘もなくずぶ濡れで…ミアが俯き加減なの、めちゃくちゃ分かるな…。
何もかも上手く行かない、ロンドンで新しい生活を始められたら悲しみも少しは忘れられるかと思ったのに、と吐露するミア。自分のせいで幼い弟を地雷で失ったことを話し、『Not End of the Life』という悲痛な歌を絞り出すように歌う場面はほんとに辛くて辛くて…景子先生…ミアにだけ辛い部分てんこ盛りすぎません…?
人は皆幸せになる為に生まれてきたのに、と必死で励まそうとするクリスの言葉もミアの圧倒的悲しみの前には何の力もなく、逆に「失われた命は取り返しがつかない!幸せなんて!」とミアは叫んで駆け去ってしまうわけで…。

残されたクリスにも、エーリク叔父さんからアベルが心臓発作で倒れたとの電話が。「失われた命は取り返しがつかない」とミアの言葉を反芻しているクリスの前に現れる、憔悴した表情のキキアベルと幼いクリス。
「ハンナは?ハンナはどうして帰って来ないの?」と必死で父親に縋る子クリスと、膝をつき号泣するアベル。キキちゃん、久々に登場してこの場面をやれるのすごくないですか…?
なんかもうあれこれ辛いことコンボで記憶がごっちゃだけど、クリスが「父さん!!」と叫んで突然の壁バァン!したのち、「デンマークだ!!」と叫んで飛行機の離陸音&照明でテイクオフ!!して1幕が終了しました。

 

ひとまずここまで…2幕分も記憶が確かな内にまとめたいな…

 

我が麗しの伶美うらら様!〜この美貌がすごいベスト6〜

宙組公演『神々の土地』も大劇場公演が終わり、残すは東京宝塚劇場公演のみ…。悲しみに暮れつつ、私が好きな伶美うらら様の役ベスト6を発表します!!例によって全部1番というやつ!記載は年代順です!


クララ・シューマン/翼ある人々

言わずと知れた、上田久美子先生の名作。夫のシューマンを愛し、子供達を愛し、それゆえに美しい人妻・クララ。好きになってしまうヨハネスの気持ち、めっちゃ分かる…と思わせてくれる、美の説得力。生活や人生に悩む姿までも美しくて…欲望渦巻くサロンでピアノを弾く、肩を出したドレスのクララ…口さがない人々の噂になる場面が本当に耐えられない!てヨハネスに超シンクロした思い出。

「あなたが世界を愛すれば、世界もあなたを愛するわ」というクララの台詞がすごく好きで、辛い時によく思い出すんですけど、クララは儚げな美貌の中にしなやかな強さを感じさせるところが本当に素敵でしたね〜!


②アムネリス/王家に捧ぐ歌

エジプトを統べるファラオの娘・アムネリス様。ゴージャスなお衣装と髪飾りで女官達にかしずかれる姿の様になることよ…!私もアムネリス様の桃色の爪を磨く係になりたい…もしくは葉っぱで扇ぐ係…それこそが至上の喜び…任命されたら身に余る光栄に泣いちゃいそう…。

「それはファラオの娘役だから」のドヤ感も最高だし、ラダメスを愛していると告白したアイーダに怒りを露わにする場面も良かったです。美人が怒るとこわい〜!でもめっちゃ綺麗〜!の法則!!そしてラダメスを失い、悲しみの中で女王として立つ時の美しさはまた格別で!!初演の檀れい様にも負けず劣らずの美貌が最大限に生かされたお役だったなぁ…。


③ベス/Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜

シェイクスピアを利用して権力を握るよう、夫のジョージを焚きつける妻・ベス。マクベス夫人がモデルとあって、夫より権力志向で、美しく強い妻ではあるけど、最終的には美しすぎるバカップルって感じでとっても良かったですね!

役者デビューでド緊張してる真風ジョージと客側で見守る伶美ベスの、「あなた…!」「ベス…!お前はいつも俺を奮い立たせる」という心の声でのやりとりもめちゃくちゃ好きだったし、銀橋を渡りながら歌うジョージを誘導するようにひたすら絡みつくベスも超美しい&何やねん感がたまらなかったな〜!


カーミラ/ヴァンパイア・サクセション

ド派手なファッションの明るい美人も最高!私は幽霊よ、と主張してヴァンパイア真風にオバケも幽霊も一緒だろ?と言われた時に怒りながらの「美人が死ぬと幽霊になって、ブスが死ぬとオバケになるの!!」というセリフの可愛さ&説得力よ〜!

死神(派遣社員)という突飛な役どころかと思いきや泣かせる伏線にもなっていて、でも最後はハッピーに笑わせてくれてすごく好きだったな〜!特に真風にカーミラぶりを見せつけておいて、彼氏(愛ちゃん)に呼ばれてしっとりお嬢様顔に豹変して振り返るとこ、間違いなくうらら様が関西出身であることが感じられて、コメディエンヌなうらら様も最高でした!

 

⑤マダム・ヴォルフ/エリザベート

高級娼館の女主人であるマダム・ヴォルフの、したたかで妖艶な色気も忘れ難い!!出番としてはひと場面だけだけど、毒っ気のある美貌のインパクトがすごすぎて毎回超楽しみだったな〜!

マダム・ヴォルフのコレクションであるところの娼婦達もレベルが高そうで。貴族に虐げられた不幸な下町の娘がうらら様に拾われ、女主人から美容や化粧のメソッドを学び、美しさを保つ為の食生活や運動を行い、メキメキ美しく成長して、かつて自分の家族を陥れた貴族の悪い男に復讐を遂げる話が読みたい。

スチール写真のあまりの美しさに娘役さんのスチールを初めて買った思い出。全体の雰囲気といい、アクセサリー類といい、完成度が素晴らしくていつ見ても溜め息ものです。

 

⑥イリナ大公妃(イレーネ)/神々の土地〜ロマノフたちの黄昏〜

最後のお役、本当に素晴らしくて…上田先生に感謝の気持ちでいっぱいです…。革命前夜のロシアの雪原と退団目前のうらら様の美貌のマリアージュたるや!台詞も装置もお衣装も全てが美しく格式高く、しかしそこに生きる人々の物語はただ美しいだけではなくて、それぞれどうにもならない想いを抱えながら時代のうねりに飲み込まれていくわけで…。

ドイツ王家から父親ほど年の離れたロシアのセルゲイ大公に嫁ぎ、大公を亡くし未亡人となったイリナ。「恋の代わりにウォッカで、身も心もお焦がしあそばせ」と自分に言い寄る男性を見事に捌く聡明さ、舞踏会に放り込まれて戸惑う横顔と首から肩にかけてのなだらかなライン、朝夏ドミトリーの背中のマントを皺がよる程に強く掴んだ白い指。ハッとするほど美しい瞬間がたくさんあって、もうほんと絵画では…?エルミタージュ美術館に所蔵した方がいいのでは…??と思いながら双眼鏡でガン見してました。

 

上田先生が『神々の土地』プログラムで「伶美うらら=忘れ得ぬ恋」と語って下さったお言葉の通り、私にとってもうらら様は忘れ得ぬ恋そのもの…。たくさんの美しい思い出を、本当にありがとうございます!!!!

月組公演『All for One』キャスト別感想

ポスタービジュアルが発表された時はちゃぴ様を二度見しちゃった『All for One』、ふたを開けてみれば最&高に楽しいエンターテイメント作品でしたね!!小池先生さすがすぎる〜!!現月組体制にぴったりで組子全員がめちゃくちゃ輝いてたし、作品自体が良かった!というのにプラスして「今の月組、超良いのでは!?」て思わせてくれたのが何より嬉しかった…!!
そんなわけで今回はキャスト別に感想をしたためたいと思います!!

 
ダルタニアン/珠城りょう様

キャッチフレーズは「無敵のヒーロー」!!でも完全無欠じゃなくて、性格は素朴で誠実、貴族的な礼儀作法やダンスや歌は不得手だし、恋愛経験もあんまり…とにかく剣術の稽古をしてました(爽やかな笑顔)という、朗らかさが魅力的なヒーローでした!
たまきち様のしっかりした体格にデニム地のお衣装がよく映えて、ラフだけど男らしくてすごく良かったな〜。話題の壁ドン、いや正しくは壁ドォォォン!が成立するのもたまきち様だからこそ…!
何かとガスコンアピールしてくるのも可愛いな〜と思ってちょっとだけ調べたところ、ガスコーニュは特定の地名じゃなくてフランス南西部の地方を指す言葉で、ガスコーニュ地方の中のポーという都市がアンリ四世の出生地だそうで。
アンリ四世は「良王アンリ」と現在も言われているほど良い国王様だったようなので、故郷を誇りに思う気持ちが強いのも頷けるし、そういう根拠があるからこそ「国王への忠誠」という言葉に真実味があるなぁと感じた次第です。そりゃちゃぴルイーズも好きになっちゃうな〜!!
なのに「ダンスを教えてくれ」とちゃぴルイに言われてやってみせる時の、絶妙にへたっぴな「♪だっだーだ、だだっ、だっだーだ、だー」て歌がかわいくて、でもキメるとこでは超かっこよくて男性的な色気に包容力まで出してきて、マジで無敵でしたね!!

 
ルイ14世/愛希れいか様

ちゃぴちゃんありきで小池先生はこの作品を書いたのでは…!?歌もダンスもお芝居も、とにかくちゃぴちゃんの魅力が全開で、最初から最後まで最高だった〜!ルイの時はキリッとしてて偉そう、でも憎めない感じが良く出てたし、実は女の子でしたと言われても納得の可愛さ!男役過ぎず女の子過ぎず、絶妙なバランスが本当に違和感なくどっちも魅力的で、ちゃぴちゃんにしかできないお役だったなぁと思う。
好きな場面はたくさんあるけど、まずは女の子の姿で城を抜け出す際に「道に迷ってしまって〜」と可愛らしい声で衛兵チェックをくぐり抜けて、やったぁ!てジャンプするとこ。超可愛いな!!て思ってたら案の定舞台写真になってたし、案の定売り切れてた。分かる〜!!
酒場乱闘の後のダルタニアンとの会話で、「構わない!私が勝手に〜」でルイっぽさが出ちゃうのも可愛いし、スペイン王女とどんな芝居が好きかを話していて「趣味合わない…」て困ってるのもめちゃくちゃ可愛い。あるよねそういうこと…ここがいちばん「普通の女の子」っぽさを感じたな…。
最後の場面では母親との真の和解、やっと出会えた兄弟、自分を偽り周囲を騙す辛さからの解放、そして本当の自分を愛してくれる人と結ばれて、幸せいっぱいの笑顔で泣いちゃってるのにほろっとさせられて。
品のあるコミカルさで笑いもガンガンとっていきつつ、最終的に胸いっぱいの感動をくれるちゃぴ様、ほんと最高〜!!

 
アラミス/美弥るりか様

世紀の色男!!て紹介されて登場するの、めちゃくちゃハードル高いと思うけど、さすが美人の期こと89期の美弥るりか様…そんなハードル軽々飛び越えていらっしゃいましたね…!!
ひときわ艶のある髪をなびかせての優雅な立ち回りといい、「♪俺は恋の狩人だ 狙った獲物は逃がさない」という歌詞の似合いっぷりといい、るりか様×色男=小池先生に感謝としか!文句なしにかっこよかった〜!
酒場の乱闘での、複数の敵の剣先を片足で踏み押さえ→前髪をフワッ→女達「いやぁぁぁん♡」のところ、200回観たいし、もっと言えば参加したい。あの応援上映というやつ、宝塚でもやってくれないかな…せめて客席で叫ばせて欲しい…!
懺悔室の場面も超楽しいけど、何がいいって女性達のしょうもない相談にアラミス神父が若干うんざりしてるのがいい。女性のめんどくさい面を知っていながら、それでも「女性の相談しか受け付けない」という懺悔室をやってるところに女性への愛情の深さというか、ガチ色男の真髄を見る気がする。
マリー・ルイーズにスペイン王女の家来のフリをして近づく時の分かりやすい切り替えとか、救出したモンパンシェ公爵夫人へのバチコンウィンクとか、「色男すぎて面白い」まで持っていく美弥るりか様、これぞ宝塚の男役!て感じで超ハマってました!
アラミス様をリスペクトして、私もいいことした人に「めっちゃ偉いやん〜」って言う代わりに「神の御恵あれ!」を使っていこうと思います。

 
アトス/宇月颯様

冷静沈着・アトス様!お髭が最高に似合うアトス様!ポスタービジュアル見た時は正直としくんに1番ときめきましたね…!アラミスの華やかな色気とはまた違う、ストイックな大人の男の色気がすごい。銃士隊が時々やる、レイピアを立てて持って持ち手を口元に近づける動作の時のときめきたるや!!アラミスとはドキドキする駆け引きを楽しみたいけど、アトスとは真剣なお付き合いをしたい。記念日には素朴な花束をもらいたい!
酒場のシーンのアトス様、セクシーな装いの女性と踊った時はちょっと「おぉ…」って感じで終わってたけど、次に素朴な市民ぽい女性とは踊る前にお辞儀しあってにこにこ楽しそうに踊ってて、すごくアトスっぽさがあった。
酒場の歌の「酒・歌・女」って、ポルトスが酒好きでアラミスが女好きなら、アトスは歌が好きってこと…?「♪甘いメロディー」とか歌ってるしそういうこと…?あのワイルドな風貌で歌が好きとか最強ロマンチックでは…??ギターとか爪弾いて欲しすぎる…!!
あと宇月颯様に戻ってのフィナーレ、前髪をおろしてる髪型がコアラ感があってかわいい。とか思ってたら、立てた人差し指を上から口元へ下ろしてくる時のフリで薄く唇を開いてるところを目撃して被弾しました。なんかもう…最後まで有難うございました…!

 
ベルナルド/月城かなと様

ビジュアルがめちゃくちゃいいのが面白さに拍車をかけるタイプの愛され敵役。なんていうかポジティブな蒼紫様でした!振り返るとそんな悪いことしてなくない…?むしろ可愛いポイントが多すぎない…?
最初の宮殿の場面ではしっかり真面目にコーラスしてるし、酒場の乱闘ではふっとばされてきた部下の千海華蘭様にぶつかられてテーブルにガッシャーンしちゃうし、あんまり変わりばえのしない黒ずくめのお衣装を3着持って地味に着替えてるし、家族と仲が良いし、ちゃぴにフラれ放題だし、でもめげないし、自分のことを本当のヒーローだと思ってるし、ほんと可愛い要素しかない!!
組替えして大劇場一作目がコメディなの、お稽古大変そうだけど組子と距離も縮めやすそうでいいなぁと思う。組替えしたての月城かなと様と、フランス宮廷の中にいるイタリア男というベルナルドのやや異質な存在感がうまくハマってたし、小池先生のあて書きセンスたるや〜!これからの月組体制もとっても楽しみです!

 
ポルトス/暁千星様

大胆不敵・ポルトス様は月組の愛され末っ子・暁千星様!大酒飲みで力持ち、ダルタニアンより年上という設定に奮闘してるのは伝わってきたし、こんなこと言っちゃうと悪い気もするけど…ありちゃんポルトス、やんちゃな少年剣士ぽくて可愛かった〜!!!!
腰に下げてる酒入れが水筒に見えて遠足かな?って思ったし、ありちゃんが酒入れから呑むたびに、うんうん、運動したから喉乾いたよね!ってニコニコしてしまった。ポルトス!天真爛漫!!の方がしっくりくる。
宮殿潜入時の衛兵コスも似合ってたけど、反撃の巨人タイタンの着こなしっぷりもすごい。あれ、霧矢大夢様がやってた野獣のやつかな…?あれ着て動き回る底なしの体力と「子供達に人気があるんだ!」の得意そうな顔が、ポルトス!やっぱり天真爛漫!!
組内で超可愛がられてるし、ご本人もベビーフェイスでどうしても可愛い度が高いけど、割としっかりめの肩幅&長い手足でキリッと群舞に集中してるありちゃんはしっかり男役でかっこいいわけで…。毎公演、スーパー路線男役として、すくすく成長している姿が頼もしい限り!ポルトス!将来有望!!

 
モンパンシェ公爵夫人/沙央くらま様

制作発表では「私の色香で破滅させてやる!」みたいな敵のお色気悪女みたいな感じだったけど、実際のモンパンシェ公爵夫人は一途な片思いに爆進中のおちゃめなお姉さんでした!めちゃくちゃ友達になりたい…一緒にお酒飲んだら超楽しそう…!
ちょっとした場面も沙央くらま様のはじけっぷりが楽しくて、マゼランの姪っ子達を「うるさーい!」って散らすところとか、モンパンシェ「剣の腕には覚えがありますのよ!」→ルイ「退却!」→モンパンシェ「ヤッ!ヤッ!ヤー!や…やぁぁぁん!!(撤退)」とか、逐一かわいいし面白かったな〜。
最後は一緒に戦ってくれて、敵どころかむしろ三銃士の味方だったので、ぜひ今後はアラミス様を追っかけまくって欲しい。そんでダルタニアンの彼女になったルイーズと良い女友達になって、酔うたびに「あんたのことが好きだったんだからぁ〜!」ってちゃぴルイーズに絡んで欲しいし、「ほんとに…好きだったんだからぁ…」って寝落ちする夫人の目元の涙にグッときたりしたい。夫人のこと好きすぎる〜!
あと、フィナーレでも女役のコマさんがたまきち様と絡んでて、キザるたまきち様に「へへっ」て感じで素で照れてたコマさんに超ドキドキしたんですけど…これは何ていう名前の沼なのかな…?

 

メインキャスト以外も、憧花組長のアンヌや夏月都様の乳母、綾月せり様のビゴーと白雪さち花様のシモーヌ夫妻、大抜擢の風間柚乃様ジョルジュまで、適材適所で無駄遣いがなくて…月組の芝居巧者系組子達の実力が発揮されてて、本当にすばらしかったな〜!
若きヒーロー・ダルタニアンと彼を助ける年上の三銃士、というのが若きトップスター・珠城りょう様と支える上級生達(ありちゃんは下級生だけど)という構図にもシンクロするし、今の月組にぴったりの最高の作品だった。
宝塚のエンターテイメント的側面のいいところ全部乗せ!のオリジナル作品のスマッシュヒットを観られて、これだから宝塚はやめられないな〜!小池先生、ポーも宜しくお願いします〜!!!!

星組公演『阿弖流為 –ATERUI–』 感想

奇跡的にチケットが取れた勢いで原作小説を買って、号泣しながら読み切って、原作を好きになりすぎて舞台化に少しの不安さえ抱きつつ観に行った阿弖流為。観劇から2週間以上経っているけど、いまだに「阿弖流為…良かったな…」と思い返している。それも「観劇した舞台の記憶」というよりは、「同じ時代を生きた仲間達との思い出」みたいな感じで、しみじみと浸ってしまう。気持ち的には胆沢の民。それぐらい、登場人物が舞台上で生きていた、とても良い作品でした!
全場感想を書くと1万字超えそうなので特に印象に残った場面のみですが、例によってネタばれしているのでご注意下さい。

 

第一場 プロローグ(伊治城)

幕開けは朝廷が蝦夷(えみし)の地に築いた伊治城内で神事を行っている場面。舞台上には4枚の縦長映像パネルがあり、そこに映し出された岩がどうやら神聖なもののようで。巫女達が蝦夷の神を祀っていることを輝咲玲央様@紀広純(きのひろずみ)に咎められる壱城あずさ様@鮮麻呂(あざまろ)。しーらんこと壱城様の抑えた芝居と、髭をつけても隠せない美…シリアスな場面なのにときめいてすみません…とか思って見守っていると、まずは神聖な岩を斬ってしまう紀広純。夜の相手を巫女に命じ、拒んで抵抗した巫女をそれならばとこちらも嘲笑しつつ斬り捨てる紀広純。開演して10分足らずで憎々しさがすごい。
目の前の惨劇に何も出来ず、紀広純が去ってから亡骸を抱きしめ、「許せ、我が妻よ…」と涙を流す鮮麻呂様。この場面は大野先生の創作だけど、「朝廷側がいかに蝦夷を蔑み、人として扱っていなかったか」「鮮麻呂が領地の民を守る為、いつか立ち上がる時の為にどれだけの苦しみを抱えて服従していたか」ということが観客に分かりやすく提示された導入部だったなぁと思う次第です。

鮮麻呂様がいつか蝦夷は立ち上がる、と語るのに合わせて4人の将に順にスポットが当たる演出、ベタだけど超かっこよかった〜!黒石の母礼(もれ)!江刺の伊佐西古(いさしこ)!和賀の諸絞(もろしま)!志和の阿奴志己(あぬしこ)!背後でそれぞれの名前が映像パネルに表示されて、小説でめちゃくちゃ慣れ親しんだ皆が…字面だけでアツい…と思ってたら、最後に主役の阿弖流為(あてるい)が真ん中から登場するわけで…!!
登場した瞬間から、わーーーなんかめちゃくちゃ阿弖流為!この若武者感!ヒーロー感!というオーラがあって、それだけで泣きそうになりましたね…。でも蝦夷チームの爆踊りが始まったので泣かずにガン見!!爆踊りからの歌もほんと最高だったな〜!! 

第二場 胆沢の里

鮮麻呂様が紀広純を討つ計画を聞き、協力を約束する阿弖流為達。その時、何者かが馬で駆けていく音が!「しまった!計画を聞かれた!」と血相を変える阿弖流為達!「わああ!めっちゃ好きな場面来ちゃう!」と心臓がバクバクし始める私!!

疾走する二頭の馬が中央パネル2枚、逃げる飛良手(ひらて)と追う阿弖流為の横顔がそれぞれ左右パネルに映されて、なんていうかゲーム画面ぽさがあった。阿弖流為が飛良手に飛びついて地面に転がったところで、二人がパネル裏から登場。天華えま様の飛良手、ビジュアルが私の飛良手のイメージにドンピシャでした…武闘派らしくワイルドな髪型、シャープだけどちょっと寂しげな目元、顔のおしゃれタトゥーすら飛良手っぽい…実際にはありえないのに…違和感とは…?
胆沢の首領である父親の側近、飛良手の裏切りにショックを受ける阿弖流為。朝廷側に鮮麻呂の計画を手土産に取り立ててもらう、と剣で襲いかかる飛良手と止めようとする阿弖流為の立ち回り、超緊張感がありました。
「俺の村は朝廷軍に襲われ、母者と姉は死んだ!その時、お前達首領は何をしていた!朝廷と戦う?それで犠牲になるのは俺達普通の蝦夷の民だ!」と吐露する飛良手の、「(例え朝廷に服従してでも)俺は母者と姉と生きていたかった!」っていうセリフに胸が締めつけられるし、それに対する阿弖流為の「朝廷に服従して命が保証されるならそうしよう、だが我らを人間と思っていないからこそお前の母上と姉様は殺されたのだ、しなければならないのはそれに対する戦いだ!」という主張にもハッとする。
合流した仲間達に裏切り者として殺されそうになる飛良手を庇った阿弖流為の「お前こそ蝦夷の魂だ」「蝦夷が自由に生きられる未来を見たくはないか!」という言葉の熱さに、飛良手の心に炎が灯ったのが感じられてすごく良かったし、私の心にも灯ってちょっと泣きましたよね…。
これ以降、飛良手は阿弖流為の腹心の部下として最後まで行動するようになるんですけど、めちゃくちゃ熱くないですか…!本当まこっちゃんのヒーロー感たるや…私も阿弖流為についていく…!!

 

第三場 平城宮ほか

変わってチーム朝廷。全然チーム感ないけど…。こっちもめちゃ個性が濃くて、まず万里組長のまさかの男役・桓武天皇が高貴なイケおじ様すぎて二度見。滲み出る「格」がすごい。
そんで参議達のキャラも強くて、中でも夏樹れい様の紀古佐美(きのこさみ)はイラッと感とコミカルさが絶妙のハーフアンドハーフ。高い声が醸し出す小物感としぶとさ、傲岸さと間抜けさ。後半にかけても出番が多いのも納得の存在感。
そんな中、唯一まともな瀬央ゆりあ様の坂上田村麻呂。普段のせおっちからは想像もつかない、シュッとした都の武者感!かっこいいよせおっち〜!でも普段のせおっち(「あなたの心にテレポーテーション☆」とか言ってる方)も好きだよ〜!
有能であっても年若く地位も低く、参議達を抑えることが出来ない田村麻呂・無能だけど地位があり、蝦夷討伐を出世の為の手柄のひとつとしか考えていない参議達・生母の地位の低さから参議達に内心軽んじられていることを感じている帝、という朝廷事情。めんどくさいトライアングル~!音波みのり様@坂上全子が可愛いのだけが癒し~!て感じでした!

 

第四場 黒石の河畔

阿弖流為の軍師、みんな大好き母礼(もれ)は綾鳳華様!!あやなちゃんの母礼、キャスト発表時から最高の予感しかしてなかったけど、やっぱり最高の母礼だった〜!
原作の母礼は「クールだけど内面は熱い知性派」て感じだったけど、綾鳳華様の母礼は「穏やかだけど内面は熱い知性派」な印象。阿弖流為よりちょっと年上(原作だと七歳上)で目元が優しくて、でも要所要所で母礼も蝦夷の男なんだな…ってちゃんと分かるし、分かるたびにときめき放題!!
鮮麻呂様の計画も、阿弖流為達が自分に会いに来ることも全部見通していて、「もう策も立てた」てさらっと言うところも原作通りだけど、原作より色々削られてる中で自然に成立させる綾鳳華様がすごいし、「策を!?」てびっくりしてる阿弖流為達がかわいかったな〜!

 

第九場 都の酉市

大野先生、上手く作ったなぁと印象に残っている場面。阿弖流為達が都に行く場面は原作ではもっと後半だけど、ここへ持って来て菟穂名(うほな)や鮮麻呂様のエピソードを詰め込みつつ、阿弖流為達の都人お衣装姿や酉市のお祭りでダンス場面も楽しめて、まさにヅカ演出家ならではの手腕かと!
ヒロインの佳奈の義弟(亡くなった夫の末の弟)菟穂名を演じたのは天彩峰里様。あんなにかわいらしいエンジェル峰里様、快活な少年役もお出来になるなんて…。
見世物のように移動式の牢に入れられたまま引き出され、人々から石を投げられてる蝦夷が鮮麻呂様と気づいた瞬間、本当に言いようのないショックを受けた。鮮麻呂様は紀広純を討った後、この騒ぎが蝦夷全体の反乱となれば朝廷側の大規模な報復があることを恐れ、阿弖流為達が力をつける時間を作る為に自分一人の責として捕らえられたわけで…。
蝦夷だと、その理由だけで痛めつけられる幼い菟穂名、救おうと飛び出して窮地に陥った佳奈と阿弖流為。皆を守る為に衆目を集め舌を噛み切る鮮麻呂様。ここの壱城様の芝居が凄くて、「鮮麻呂様ならきっとこうしたに違いない」と思わせてくれたし、めちゃくちゃ泣けた。

 

第十一場 都の酉市

木に吊るされ、晒されていた鮮麻呂様の首を、下ろして弔ってくれる田村麻呂。都の人間の酷さを見せられた後なので、より一層田村麻呂のまともさに感動する。全編通して原作ほどの見せ場はなかったけど、田村麻呂の腹心の部下・御園(漣レイラ様)もキャストに入っていて嬉しかったな〜!
そんで客席の中通路に現れる阿弖流為!鮮麻呂様を弔ってくれたことにお礼を言う阿弖流為…都人の非礼を詫び、しかし阿弖流為達が潜んでいたことを見抜いていた田村麻呂…。この立場は違えどお互いの力量と人間としての器を認めている感!!しかもそれが礼真琴様と瀬央ゆりあ様という同期のお二人!!改めてこの激アツ案件がすごい2017!!阿弖流為と田村麻呂が相見える大切な場面、めちゃくちゃドキドキしたし、第一幕のハイライト感があって超良かった!

 

第十二場 都の野辺

母礼の妹でヒロインの佳奈。原作ではそれほど書き込みがなく、「兄と同じくしっかり者の妹」ぐらいの印象だったけど、今回の「嫁いだ先の村が朝廷に襲われ、一人生き残った」という設定を違和感なく成立させる有沙瞳様の説得力よ…!たった一曲のソロで佳奈が歩んできた人生や辛かった気持ちが超伝わってきたし、ここでも泣いた…。
歌ウマでちょっとお姉さんな雰囲気、十八番は「天城越え」のくらっち、ひそかに応援してる!!
そこへやってくるまこっちゃん阿弖流為の包容力もまた最高なわけで。「俺では不足か?」って。私なら「俺ではふそ「いいえ!!」て食い気味にいっちゃうところ、くらっちの情緒的かつ気持ちが溢れ出す感じ、さすが元人妻。野辺の煙も空気を読んでいつの間にか消えている中での二人のデュエット、最高でした…!!

 

第二幕 第十三場 巣伏の河畔

史実にも蝦夷の圧倒的勝利の記述が残っている巣伏の戦い。川を利用して丸太を上流から流し、ほとんど戦わずして大勝利をおさめたことが(主に夏樹れい様の抜群の転がされっぷりで)表現されてたけど、どんどん策が成る面白さは是非とも小説を読んでいただきたい!でもそれはそれとして、やっぱりチーム蝦夷がいけいけドンドンで攻めてるところはわくわくするし、本当にみんなかっこよくて大好きです!

 

第十五場 黒石の里

チーム蝦夷の平和なわちゃわちゃタイム。ヅカ版では各地の将達がみんな阿弖流為と同年代の設定なので、青春ぽさがあるのが新鮮に感じる。先頭に立って戦ったことを母礼に叱られたり、誰が告げ口したんだと慌てる阿弖流為、すまん俺だ!て挙手する伊佐西古とか、原作のキャラクターを引き継いでるのがとても良い…ちゃっかり滝名(都で阿弖流為達の手助けをしてくれた蝦夷の女)とデキてる飛良手も愛しい…。
佳奈とのイチャイチャ弓練習も束の間、自分を狙う気配に気がつく阿弖流為。物語後半のヤマ、蝦夷内部の揺らぎが提示されて一気に緊張が高まるとか、大野先生お上手すぎるな〜!

 

第十六場 都近郊の子嶋寺

滝にうたれてる田村麻呂様。下ろしたおぐしがセクシーだけど、私はきっちりすっきりスタイルの方が好きかな…。そして始まる田村麻呂'sブートキャンプ。せおっちはかっこいい、かっこいいんだけど、本当にごめん、真顔すぎてちょっと面白くなっちゃった!申し訳ない!でも大好きだよ!!

 

第十七場 胆沢の里

伊佐西古:「策はある!なぁ母礼!!」
母礼:「いや、策はない」
伊佐西古:「ほら見ろないのだー!…え、ないのか?」
っていうやりとりの伊佐西古が最高に伊佐西古!!ひろ香祐様の朗らかでユーモア担当:伊佐西古もハマってたな〜。

阿弖流為の最後の策、ちょっと説明不足だった気がするというか、ただ単に阿弖流為が仲間の命乞いの為に自分一人が降伏する感じになってたような…。
長く続く戦の中で、戦の始まりも知らず、疑問を持つ者もいる→その者達に道を選ぶ時間をやりたい、数十年の平和が欲しい→その為には降伏ではなく対等な和議と、最後まで誇りを持って戦った証を残したいというのが阿弖流為の考えな訳で。無粋ですが小説を引用すると、

母礼は笑いで伊佐西古に言った。

「まさかわざと孤立を装うなどだれにも考えつかぬ。それで我らばかりが朝廷に抗う者となれば、他の蝦夷らはもはや逆賊でなくなる。朝廷も我らを退治するためには仕方なく他の蝦夷と手を組まざるを得なくなる。そうなると同盟軍。同盟を結んだ蝦夷らを処罰はできぬ。むしろ今後は味方として丁重に扱うことになる。(略)」

という…やっぱ母礼かっこいいな…。そしてその母礼が、一人で降伏すると言い出した阿弖流為を泣きながら殴る場面…はさすがに無かったけど、「子や孫らのために死んでくれ」「その覚悟などとっくにできている」のやりとりがあって嬉しかったし、ここも泣けた…。イメージでは苦笑いしつつさらりと、て感じだったけど綾鳳華様の「とっくにできている!!」っていう力強い言い方もめちゃくちゃ良かった…!!

 

第十八場 東和

最後の決戦。大劇場公演の半数の人数での公演だけど、朝廷側は娘役さんも動員+長い槍を使ったりして、なかなか迫力ある立ち回りだった。まさか諸絞の顔火傷エピソードをヅカ版に持ってくるとは思ってなくて、大野先生には感謝しかない。
仲間割れを装う為に殺したことにした諸絞が一緒に戦っていれば策がバレる。だから戦には参加せず生き延びてくれ、と阿弖流為達に言われたのに、一緒に戦って死にたい、こうすれば顔も分かるまい!て自分で自分の顔に火をかける壮絶さ…。諸絞は阿弖流為と序盤に確執があった相手だからこそ、よりグッときました。

 

第十九場 平安宮

ここの桓武天皇が怖くて…阿弖流為達の助命を嘆願する田村麻呂に対して、「民が私を称賛しておる声が聞こえぬか、見ろ、貴族達も何も言えずにおる」というようなセリフがあって、個人的な復讐心のようなものが垣間見えてぞっとしたし、冷徹な眼差しに呆然としてる田村麻呂の気持ちを思うとやりきれなかったな…。あの威圧感、組長さすがです!

 

第二十場 河内国の牢

表向きは都が汚れる、内心は都に入られることすら脅威と感じられたため、都ではなく離れた河内で処刑されることになった阿弖流為と母礼。処刑はヅカらしくさらりと暗転で処理されたけど、最後に阿弖流為が「蝦夷は鬼でもない。子や親を愛し、花や風に喜ぶ…。蝦夷に生まれて俺は幸せだった」と原作と同じ言葉を叫んでくれて、目頭が熱くなって涙がこぼれた。
そこからダメ押しの飛良手。生きることを許されたのに、阿弖流為と母礼の最後を見届けた上で後を追いにきた飛良手の潔い笑顔…介錯をする田村麻呂の方が泣きそうで…あぐらをかいて座る飛良手の、堂々とした背中…なんかもう今思い出しても泣けてくる…。

 

第二十一場 蝦夷の国

蝦夷の国を田村麻呂が訪れるラストシーン。佳奈と子供がひとり、地面に落ちた花びらを集めて空中に放って遊ぶ、穏やかな情景を見ながら語る田村麻呂。感情が入りすぎて、せおっちが「スンッ」て鼻をすする音がマイクに乗っちゃったりしてたけど、めっちゃ分かるから許すよ!せおっちのそういう気持ち溢れがちなところも好きだよ!ってなったし、最後に阿弖流為が現れた時は客席がせおっちどころじゃない鼻すすりっぷりで。ヅカは最後に晴れやかな姿を見せてくれるから好き…。

フィナーレもわりとガッツリめで、余韻を吹き飛ばす和JAZZとか最高でしたね…一緒に観てた先輩はびっくりしたらしいけど、私はタカラヅカのこういうところが超愛せるので全然ありです!珍しい民族系和衣装でのデュエットダンスもなんだか素朴で柔らかい雰囲気がめちゃくちゃ良かった〜!

 

原作小説を大胆に再構成しながらも、大切なところはしっかり押さえてあって、大野先生お見事としか!途中まこっちゃんperfumeのようにパネルの映像とシンクロして戦うシーンとかもあったけど、意欲的だっということで!何よりプログラムにも細かく人物紹介や実在・架空など明記されていて、阿弖流為に対する情熱を感じました。

ここからは完全に余談だけど、観劇後阿弖流為への気持ちが高まりすぎて、プログラムにも載っていた枚方市の「アテルイ首塚」と隣接する片埜神社へ参ってきたりした。写真は記念の石碑と、阿弖流為と田村麻呂のお守り・ご利益は友情というやつ!!記念碑の右奥にあった首塚には真新しい花が供えられていたので、今でも途切れずにお参りする方がいるんだなぁと阿弖流為人気をしみじみと感じたり。

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小ぢんまりしてて良い神社と公園だったので、お近くの方は是非!あと原作小説も是非!まこっちゃん達を思い浮かべながら読むと、面白さがうなぎのぼりの天井知らずです!!以上、「気持ち的には胆沢の民」がお送りしました!!

 

もしもキャッツをタカラヅカで上演するとしたら

私がミュージカルを好きになったきっかけは、高校の芸術鑑賞で見た劇団四季の『キャッツ』だ。この世にこんなにおもしろいものがあったのか!とだだはまりして以来、私はキャッツとともに歩んできた。

他県まで観に行く「遠征」を初めてしたのもキャッツ、チケット発売初日に夜明け前からぴあに並んだのもキャッツ、初めてミュージカルを通じての友人が出来たのもキャッツ。大学生になって人間関係に悩んでいた時も、めちゃくちゃ乙女状態で恋してた時も、就職直前にも、就職して激務に押し潰されそうな時にも、キャッツを観ていた。

そして先日、怒涛の組替え人事が発表された翌日にもキャッツを観た。何度観ても最高だし、めちゃくちゃ楽しかった。何より駆け出しのヅカオタとして新たな視点を手に入れた私には、そう!「この猫はタカラヅカでいうと誰がいいかな〜」という楽しみ方もできたのでした!というわけで前置きが長くなりましたが、『もしもキャッツをタカラヅカで上演するなら』夢のキャストを発表します!!キャスティング対象は2017年7月22日現在在団している現役ジェンヌ、紹介順は四季さん公式ホームページのキャラクターページ順です。

 

マンカストラップ/望海風斗(雪組

行動力と正義感にあふれる、頼れるリーダー猫は歌劇団イチの真面目越ジェンヌ・だいもんにお願いしたい!!だいもんマンカスの「生まれたのか?」で始まりたいし、ジェニエニドッツの朗々としたソロが聴きたい。ええ声の「ジェリクルキャッツよ、舞踏会の支度を!!」でブチ上がりたいし、マキャヴィティを追いかけて客席通路を鬼の形相で駆け抜ける姿を見たい。あとスキンブルナンバーでのヤクマン、毎公演めちゃくちゃアドリブ考えてきてくれそうで最高だし、それだけでリピーターになっちゃうな〜!!

タントミール/伶美うらら宙組

セクシーでミステリアスなシャム猫は美の女神・うらら様に。あの難易度激高いお衣装とモードなメイクもうらら様なら素晴らしく似合いそう。ネーミングで客席を冷たく見下ろして欲しいし、ぞくぞくドキドキさせて欲しい。そんで握手の時は打って変わって柔和な女神スマイルで骨抜きにして欲しい…。2幕冒頭のディミータとの一触即発のやつの、あのピリピリ感も美しさゆえピリピリMAXになりそうですごく観てみたい!

ジェニエニドッツ/純矢ちとせ(宙組

世話好きなおばさん猫はせーこ様で!せーこ様の「ハイ、ハイ、ハァーイ!」めちゃくちゃ聞きたいし、あの弾けた笑顔のパワフルタップはすごく楽しいと思う!お衣装はタカラヅカパワーで、モコモコ毛皮を脱いだあとのオレンジのやつを是非脚が見えるようにアレンジして欲しい。せーこ様の美脚、活かさない手はない!!あとバストファージョーンズの「♪見事に太るだけ〜」とか「♪金と力がね」とかの合いの手的なところも、せーこ様の愛嬌で絶妙になると思う!!

ラム・タム・タガー/朝夏まなと宙組

モテモテセクシーなあまのじゃく猫はなんとしてもまぁ様にやっていただきたい!!最高のタガーになることがもうね、間違いないので!!演出無視して全雌猫が追っかけちゃうし、客席からもキャーキャー言わせて欲しいし、連れ去りタガー席はチケット発売日に全日程分が秒でなくなる。まぁ様タガーに連れ去られたら一生の思い出になるだろうな…!あとだいもんマンカスとまぁだいコンビで長老猫のナンバーを歌ってもらえるのも最高に幸せ。そんでミストフェリーズのナンバーで踊るまぁ様タガーの影を見て、そのスタイルの良さに釘付けになりたい!!

アスパラガス=グロールタイガー、バストファージョーンズ/早霧せいな雪組

この3役を全部最高!って思わせてくれるの、ちぎさんしかいないと思うんですよね…!街一番の金持ちで政治が大好き、リッチでグルメで憎めないバストファさん。グリザベラの場面でシン…と静まった客席が一気に明るくなるバストファさんの「いらっしゃぁ〜い!!」、ちぎさんのめちゃくちゃちぎさんな感じの声でやって欲しい。ちぎバストファは絶対可愛いし、みんな大好きになっちゃうと思う。そんで劇場を愛し、年老いた芝居猫ガスと、若かりしガスの当たり役・劇中劇の海賊グロールタイガー。私はちぎさんのお芝居が好きなので、ちぎさんならガスからグロタイの変身で沸かせてくれるし、ガスに戻っての去り際で胸いっぱいにしてくれると信じてる。グロタイのちぎさんはここぞとばかりにスパンコールギラギラの海賊衣装でお願いしたい!

ジェリーロラム=グリドルボーン/咲妃みゆ(雪組

ガス&グロタイがちぎさんなら、もちろんガスに寄り添う優しいジェリロ&グロタイを弄ぶ悪女猫グリドルはゆうみちゃんに決まっているわけで!!ゆうみちゃんのグリドルボーン、最高じゃないですか…?白くてフワフワしたお衣装、ピンク色のグリドル部屋、グロタイを惑わす甘い歌声、コミカルな裏の顔、そしてグロタイを裏切る時の悪女の微笑み…!ゆうみちゃんならどれも抜群に良いだろうし、「私のこと最後に裏切るもんね〜ひどいよね〜」とかちぎさんにイジられるところまで超想像できる。ちぎみゆは最高!!

オールドデュトロノミー/悠真倫(専科)

まりんさんのデュト様、お茶目さと包容力を兼ね備えた最高の長老猫だと思う。昔やってた幕間にデュト様が舞台上に残ってサインしてくれるやつ、まりんさんデュトにやってもらいたい。気さくに話しながらサインしてくれそう。「学生さん?」「はい!受験生です!」「そりゃ大変だ〜」「次の広島公演も楽しみにしてます!」「ありがとう〜」「♪パパ 一緒に連れて行ってよ〜」「♪無理だよ〜」てエリザごっことかしたい!!

マンゴジェリー/水美舞斗(花組

アクロバティックなコソ泥猫カップル、雄猫マンゴは花組の筋肉・マイティーがぴったりかと!キレのある回転、高いジャンプ、ニコニコ全開の笑顔!ちょっとランペルティーザの尻に敷かれる感じのマイティーマンゴ、最高に可愛いな…。ハッ でも良く見たらめちゃくちゃ美猫じゃない…?群舞の時のクールな表情、ヤバない…?て気づいた人から射抜かれるやつが多発すると思う。

ランペルティーザ/彩みちる(雪組

コソ泥猫カップルの雌猫ランペはみちるちゃん。みちるちゃんは絶対猫メイクが似合うから!!首元のパールのネックレスを引っ張って得意げに笑うやつ、完全に想像できるし、想像だけで地面に転がりそうなぐらい可愛いから!!特技が「犬の遠吠えの真似」とかもめっちゃランペっぽくって最高。マイティーとは組も違うけど、だいもんとの思い出をを共通の話題として距離を縮めていって欲しい。

ジェミマ/真彩希帆(雪組

群れの中でも特に若く、人間だとティーンエイジャーな感じのジェミマ。若さゆえの残酷さゴリゴリの、グリザベラを嘲る冷たいソロに毎回しびれているので、きぃちゃんの歌唱力であのパートが聴きたい。若くて可愛くてキラキラしてるジェミマに「♪薄汚い裏町を〜」とか歌われて胸を苦しくしたい。それを経ての2幕の最後、泣きそうな顔でグリザベラの手を取るジェミマとかめちゃくちゃグッときちゃうと思うから…。痛みを知って成長する少女…映画やん…。

コリコパット/暁千星(月組

若手ダンサー枠のコリコパットはありちゃんで!!ありちゃんのダンスは本当にのびのびしてて楽しそうで、見ていてとても気持ちがいい。両脚開脚のコリコジャンプとか爽快感がありそう。あとありちゃんってキュッと上がった口角がすごくかわいいから…ピカチュウみたいな口元というか…なので猫メイクも超似合うと思う…!!

ヴィクトリア/愛希れいか(月組

よくポスタービジュアルにも使われる、純白の雌猫ヴィクトリアはちゃぴちゃん。静寂の中のソロダンス、ちゃぴ様のオーラと美しい筋肉に息をのんで見とれたい。ヴィクトリアも全身白と銀で模様がなく、難易度高めのお衣装だけど、ちゃぴ様ならどんと来いなはず。性格的にどちらかというとおとなしめの雌猫のイメージだけど、マンカスの背中に飛び乗ってマキャヴィティを両手で引っかこうとする攻撃的な一面もあるので、そこでワイルドちゃぴ様にときめきたい!

カーバケッティ/天寿光希(星組

一見ニヒルで控えめ、貴族の紳士のようにお腹の前で手を重ねるポーズが印象的なカーバは星組のロイヤル天寿様で!カーバのメイクは割と特徴的で、口元に大きいブチがあるのと左目のまわりが黒くてギザギザした模様があり、なかなか美猫になるのが難しい。紳士猫という設定なのに、誰がやってもぶちゃカワ路線。しかし我らがロイヤル優等生・天寿様なら!絶対にかっこよくなる!ということを証明して欲しい…史上最高に美しいカーバケッティにエスコートされたい…!

タンブルブルータス/真風涼帆(宙組)&カッサンドラ/星風まどか(宙組

私の推しのこの2匹だけはセットで紹介したい。初めて観た頃から変わらず、雄猫ではタンブル、雌猫ではカッサ1番!お揃いの黒っぽい縞模様ででっかいタンブルとちっちゃいカッサが並ぶ時のときめきたるや…!海外キャッツだと兄妹設定だったりもするけど、四季さんでは恋人の雰囲気が強めでペアダンスの場面もある。タンブルカッサに心ひかれた頃から、私にはヅカにときめく素養があったんだなぁと思う次第で、この猫組トップコンビには次期宙組トップコンビのまかまどを推したい。タンブルは雄猫の中でも特に男性的な雰囲気なので真風にものすごく似合うし、真風タンブルは色気がすごいと思う。そんでカッサはつるんとした小さい丸顔カッサが好みなので、まどかちゃんだと抜群に可愛いし、エミリアの時みたいな大人っぽい表情も見せて欲しい。タイヤの上のデュエットダンス、中でもタンブルがカッサをぐるぐる回す通称・タンブル滑車をまかまどで観られたら…グリザより先に天上にのぼっちゃうな…!

ランパスキャット/瀬戸かずや(花組

みんなの兄貴分・ランパスは花組の彼氏ことあきらで!あきランパスで!!ジェリクルボールのロックパートでボンバルリーナとダンスバトルするところでは強めのニュアンスで踊るあきらが観たいし、バストファさんの取り巻きをしてるみんなの兄貴あきらも観たい。あとあきらの低音ボイスを聴くためにランパスのネーミング席を狙ってチケット取っちゃうと思う。間近で「平凡すぎて、つまらない」とか言われたら、なんかもう、ときめきがすごそう。

ギルバート/宇月颯(月組

グロールタイガーを追い詰めるシャム猫軍団の隊長・ギルバートはとしくん希望!なぜなら少林寺拳法で戦う隊長が観たいから…!ヌンチャクさばきもめちゃくちゃ上手そう。ギルは序盤で空中ブランコしたり、ミストの魔法で飛ばされたりとアクション多めなので、としくんの身体能力をフルに活かして欲しい。あんまり群舞でギルに注目したことはないけど、としくんギルのキレッキレのダンスならどこにいても目を奪われる気がするし、是非奪われたい!!

スキンブルシャンクス/明日海りお(花組

鉄道を愛し、鉄道運行の無事を願って骨身を惜しまず働く「夜行列車のアイドル(公式歌詞)」スキンブルは明日海りお様に。アーネストやビルみたいな、明るく朗らかな青年スキンブルも間違いなく超いいと思うけど、ここは「キザり倒す鉄道猫」という新たな道、いや線路をひた走っていただきたい!「♪列車に乗るのが僕の生きがい 大好きなのさ」では投げキッス、「♪青い目キラリ輝けばシグナルは青〜」ではバチバチにウィンク、「モーニングティーは…薄め?」は客席の誰か1人をロックオンと、脈絡なく客席を釣って釣って釣りまくっていただきたい!!「♪ヤクザなやつも〜」でオラオラ入ってくるだいもんマンカスとの89期絡みも見逃せないし、「♪夜行列車の旅は素敵〜」の優しいソロで胸いっぱいにして欲しい。

マキャヴィティ/鳳月杏(花組

悪事の限りを尽くす、ナポレオン・オブ・クライム!は是非ちなつに。お衣装はね、ちょっと変えて。ちなつ様の超絶スタイルなら何でも着こなせるけど、美しい顔も見られるように顔半分マスクみたいなやつがいいな〜!「最高に美しい犯罪王」というやつで、そういう需要にも応えていって欲しい。あとちなつマキャの何が最高って、マキャヴィティとして登場時以外、通称・黄マキャの時の穏やかな佇まいですよ…。スタイル抜群の美猫ながら控えめな笑顔の雄猫が、犯罪猫と1人2役と知った時、沼に転がり落ちる人が出そうでめちゃくちゃ楽しみ!

ディミータ/仙名彩世(花組

マキャヴィティを恐れながらも魅かれているような、マキャナンバーを歌うお色気雌猫コンビ・ディミータとボンバルリーナ。年下でシャープな印象のディミータは大好きゆきちゃんに。ゆきちゃんのかっこいい低音でセクシーに歌って欲しい。マキャが偽デュト様に化けて戻ってくるところ、ディミータが真っ先に気づいてその背中に飛び乗って偽毛皮をはぐやつも、ゆきちゃんなら超かっこよくやってくれると思う!!

ボンバルリーナ/花野じゅりあ(花組

お色気雌猫コンビのお姉様はじゅりあ様。じゅりあ様しかいない。あの迫力のあるお色気、まったり微笑む時の妖艶さ。じゅりあ様がマキャナンバーを歌うことで、マキャヴィティの凄みが増すというか。でもミストフェリーズのナンバーでマジックの助手に指名された時の、「私?」っていうびっくり顔といそいそ助手を務める姿に、なんなんそのギャップ…ってメロメロになりたい。

ミストフェリーズ/礼真琴(星組

オールドデュトロノミーを救出する偉大なるマジック猫は星組2番手・なんでもできるまこっつぁんで!器用そうなので色んなマジックも鮮やかに見せてくれそう。実力派のまこっつぁんが歌うと「♪いつか夜を招き 星空を作ろう」もほんとに叶う気がする。マンカスにいたずらで魔法をかけたりする大胆さと、デュト様救出マジック後に成功してるか不安で振り向けない繊細さは、下級生の頃から数々の抜擢で鍛えられた強さと、学年相応の若さと重なって、なんかめっちゃグッときちゃうな…!

グリザベラ/美穂圭子(専科)

グリザベラは美穂圭子様しか!!今は年老いているけど、若い頃は名の知れた娼婦だった、という説得力が半端ない。こればっかりは研10やそこらの娘役さんでは太刀打ちできないと思う。隠しきれない気品、哀愁、諦念、それでも誰かを求める心。メモリーの歌詞の全てを理解できなくても、美穂圭子様の絶唱で思い切り心震える体験がしたい…「よく分からないけど、なんかボロッボロ涙が出る」っていうやつ…。

シラバブ/小桜ほのか(星組

若手女優の登竜門、つまりは新公ヒロイン学年の娘役枠!もうめちゃくちゃ候補がいすぎて悩んだけど、いちばんピュアッピュアな子猫感のある小桜ほのかちゃんを推したい。普段からやや浮世離れしてる感、うるうるした瞳、ごめんちょっと別室で叫んできていい?かわいいいいい!!というぐらいの可愛さ。そんで歌の実力も申し分ないので、美穂圭子様とのメモリー二重唱は超聞き応えありそう!

 

こういうの、考え出すと本当に楽しい。あとめちゃくちゃ迷う。せおっちのスキンブルとか、かれーのミストフェリーズとか、音くりちゃんのシラバブとかも観たい…実際こんなキャストで上演されたら、観劇中に目が足りない悔しさで発熱しちゃうけど。以上、キャッツとヅカ、どちらの沼も嗜んでる方は結構いる…よね…?という不安も抱きつつのエントリでした!ジェリクルジェンヌを知っているか!!

七夕のぶっこみ人事あれこれ

2017年7月7日、七夕の今日。宙組の次期新トップスターに真風涼帆様、新トップ娘役に星風まどか様が決定したことが発表された。特に真風涼帆様に関しては順当というか、おめでとうございます!という気持ちしかない。ただ、それだけでは済まさないのが宝塚歌劇団である。天の川がもう、激流。あらゆるものを押し流していく。それはナイルの流れのように…!!(『王家に捧ぐ歌』より)

 

伶美うらら様、ご退団

七夕の前日、7月6日。『神々(の土地)』の集合日にまさかの女神の旅立ちが発表された。宙組の美の女神・伶美うらら様の退団に、めちゃくちゃショックを受けた。いつもどんな役でもとにかく美しくて、美貌パンチというか、美しさに圧倒されることが毎回楽しみで、私が唯一娘役さんでスチールを買ったことがあるうらら様。「絶世の美女」の実写化こと、歌劇団屈指の美貌を持つうらら様。同期のトップ娘役・実咲凜音様を支え、みりおん様とはまた違った魅力で舞台を彩ってくれたうらら様!そのうえあの美貌で関西弁を話し、コメディも超お得意というギャップ界でも最高なや〜つ!!個人的な願望でいうと、真風涼帆様と伶美うらら様のアダルト美男美女なトップコンビを観たかったなぁという想いもあり、つらみが押し寄せてきた。

そして同時に、瀬音リサ様(93期)・彩花まり様(95期)・涼華まや様(95期)もご退団である。娘役を4名も引き連れてのハーレム退団…朝夏まなと様、さすがでは…!でもまぁ様ならきっと4人とも最大限に愛してくれるから大丈夫だよ…!!

 

②芹香斗亜様、宙組へ組替え 

花組の正2番手・芹香斗亜様ことキキちゃんが2017年10月30日付けで宙組へ。2012年4月2日付けで星組から花組に組替えして5年、2015年のカリスタから正2番手として2年以上も花組で活躍してくれているキキちゃんが、なんでこのタイミングで宙組へ!?と、こちらもめちゃくちゃショックで、ノーマークだっただけになんかもう混乱しかない。

思えば花組は鳳月杏様をカリスタ前に月組から迎えて以来、鉄壁の守りで組替え騒動を免れてきた。勝って嬉しい花いちもんめ!!ちなつが欲しい!!ちなつが入ったぞ!!門を閉めろ!!跳ね橋をあげろ!!誰ひとりあげません!!!!的な。そして盤石な体制を築き、今のトップ下5名が最高に好きですねんって…Santeの感想にも書いた通りなのに…つら…本当につらい…。

私はほんわかしたみりキキコンビが好きで、みりお様とキキちゃんが関係性を築き上げてきたこれまでの過程全てが好きで、ずっと支えてくれたキキちゃんには感謝しかない。歌も上達して、芝居もダンスも安定していて、「大らかな自由人」とだいもんに評されつつ、でも真面目で努力家のキキちゃんのことがどんどん好きになった。いずれみりお様からキキちゃんに花組バトンを渡すと当たり前に思っていたので、そうじゃなくなることがとても、言葉にできないほど寂しい。

とはいえ、キキちゃんが組替えする宙組のトップは同じ星組出身の真風涼帆様。キキちゃんのことを「芹香ちん」と呼び、スカステの番組内(2016年お正月のすごろくとか、2017年お正月の星組同窓会とか)で仲良し感が溢れかえっているゆりか様の元で、新たな魅力を開花させるキキちゃんを観たい気持ちもある。しかしながら宙組には、同期かつ順当に行けば次期2番手圏内の愛月ひかる様がいらっしゃり、ちょっと複雑な番手事情が予想される。宙組…どうなっちゃうの…。

 

退団者も新トップコンビも組替えメンバーも受け入れる組子達も、とにかく全員めちゃくちゃ幸せになってください!!という気持ちを短冊に書きなぐるしかない、そんな夜であることよ…。娘役さんのシャッフルもまだ受け止めきれてないけど…でも宝塚はひとつ…気を強く持って…応援していきたいなと思います…!!取り急ぎ、思いのたけをご報告まで!!